ノーベル賞で読む現代経済学
経済学は世界をどう変えてきたか。ノーベル経済学賞全受賞者を取り上げ、その功績や影響から現代経済学の流れを一望する画期的試み。解説 瀧澤弘和
ミクロ経済学とマクロ経済学、一般均衡理論に公共選択論、国際貿易論、新制度派経済学、金融経済学、さらにはゲーム理論や行動経済学、実験経済学…。20世紀後半に入ると経済学はますます多様化し、もはやその全容を一望することは容易でなくなっている。現代経済学はいかにしてこのような展開を遂げたのか。経済学者たちは現実世界とどのように向き合い、その理論は世界をどう変えてきたか。本書では、1968年に創設されたノーベル経済学賞に注目し、受賞者の功績や影響を切り口に各分野の展開をエピソード豊かに描き出していく。複雑な現代経済学の世界に分け入るための画期的なガイド。
ノーベル経済学賞とは
自由市場主義者の経済学
ミクロの信奉者―シカゴ学派
カジノと化した株式市場
さらにミクロに
行動主義者
ケインジアン
古典派の復活
発明者たち
ゲームオタクたち
一般均衡という隘路
世界経済への視線
数字へのこだわり
歴史と制度
ノーベル賞再編へ向けて
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