与太郎戦記

春風亭 柳昇

昭和19年、入隊三年目の秋本青年に動員令下る! 行き先は中国大陸。出撃から玉砕未遂で終戦までの顛末を軽妙に描いた名著。
【解説: 鶴見俊輔 】

与太郎戦記
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 968円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:し-24-1
  • 刊行日: 2005/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-42069-5
  • JANコード:9784480420695
春風亭 柳昇
春風亭 柳昇

シュンプウテイ リュウショウ

1920年東京生まれ。本名秋本安雄。第二次世界大戦に陸軍歩兵として従軍。六代目春風亭柳橋の長男と戦友だった縁で、復員後の1946年入門。柳之助で前座。二つ目昇進で柳昇。1958年真打ち。出囃子は「お前とならば」。新作落語を得意とした。著作は『与太郎戦記』(ちくま文庫)、短歌集『今日は誰かの誕生日』など多数。日本演芸家連合会長、落語芸術協会理事長などを歴任。1982年芸術祭優秀賞受賞、1990年勲四等瑞宝章受章。2003年6月、胃がんのため没。享年82歳。

この本の内容

昭和16年、新兵として歩兵第101連隊第一機関銃中隊に入隊した秋本青年、のちの春風亭柳昇。三年間の内地勤務の後動員令が下り、その身は中国大陸へ。着いたところはちっとも華々しくない、新聞に載らない二流、三流どころの戦場。そこで彼を待ち受けていた悲しくおかしい命がけの運命とは!出撃から玉砕未遂で終戦までを克明に、軽妙に描いた、名著の呼び声高い作品の復活。

この本の目次

1 初年兵はツラいの巻
2 ここはお国を何百里の巻
3 矢でも鉄砲でも持って来いの巻
4 独立与太郎隊出撃の巻
5 陸の勇士海で戦うの巻
6 激戦、敗戦、皇軍斜陽の巻
7 玉砕未遂で終戦の巻

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