流浪 金子光晴エッセイ・コレクション

金子 光晴 著 , 大庭 萱朗 編集

戦時下日本で反戦詩を書き続けた不屈詩人。戦前にアジア、ヨーロッパを妻と放浪し、帰国した日本は「異国」だった。
【解説: 山崎ナオコーラ 】

流浪 金子光晴エッセイ・コレクション
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:か-47-1
  • 刊行日: 2006/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-42201-3
  • JANコード:9784480422019
金子 光晴
金子 光晴

カネコ ミツハル

金子 光晴(かねこ・みつはる):詩人。1895年、愛知県生まれ。早稲田大学高等予科文科、東京美術学校日本画科、慶應義塾大学文学部予科をすべて中退。1919年、初の詩集『赤土の家』を発表した後に渡欧。23年、『こがね蟲』で評価を受ける。28年、妻・森美千代とともにアジア・ヨーロッパへ。32年帰国。37年『鮫』、48年『落下傘』ほか多くの抵抗詩を書く。53年、『人間の悲劇』で読売文学賞受賞。主な作品として詩集『蛾』『女たちへのエレジー』『IL』、小説『風流尸解記』、随筆『どくろ杯』『ねむれ巴里』ほか多数。1975年没。

大庭 萱朗
大庭 萱朗

オオバ カヤアキ

1962年北海道生まれ。出版社勤務を経て、文芸評論家・フリー編集者として活躍中。

この本の内容

戦時下日本で反戦詩を書き続け、「抵抗詩人」と呼ばれた金子光晴のベスト・エッセイ集。本書では自伝と、アジア、ヨーロッパ紀行を収める。幼少時に若い養母に育てられ、早く性に目覚めた青年は、反抗と放蕩を繰り返した後、森三千代と結婚。三千代を巡る三角関係解消のために、夫妻は貧乏旅行に出発、数々の強烈な体験をする。だが、帰ってきた日本こそが「異国」だった。

この本の目次

1 “鬼の児”世に憚る(洞窟に生み落されて
第一の「血のさわぎ」
大学遍歴)
2 愛と放浪の始まり(発端
恋愛と輪あそび
支那浪人の頃)
3 ヨーロッパへ(瘴癘蛮雨
処女の夢
ビールセル城
安土府)
4 ふたたびアジアの懐へ(マルセイユまで
疲労の靄


蝙蝠)
5 異国日本(腫物だらけな新宿
再びふりだしから出発)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可