洪思翊中将の処刑 上

山本 七平

韓国人の帝国陸軍中将はなぜ戦犯になったのか。二重の忠誠に引き裂かれた悲運の生涯と、それが照射する近代日本の「栄光」と汚辱。

洪思翊中将の処刑 上
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 968円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:や-30-1
  • 刊行日: 2006/10/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:4-480-42269-2
  • JANコード:9784480422699
山本 七平
山本 七平

ヤマモト シチヘイ

大正10(1921)−平成3(1991)年。東京生まれ。青山学院高等商業部を卒業。昭和17年徴兵され、フィリピンで敗戦を迎える。収容所生活の後、22年復員。33年に山本書店を創立し、主に聖書学関係の本を出版する。昭和45(1970)年にイザヤ・ベンダサン名で出した『日本人とユダヤ人』が大ベストセラーになり、第2回大宅ノンフィクション賞を受賞。以後、自らの戦争体験や独自の日本人論をテーマに多数の著作を残す。その業績に基づき、56年、第29回菊池寛賞を受賞した。著書として、他に『洪思翊中将の処刑』(ちくま文庫)など多数ある。(写真提供:文藝春秋)

この本の内容

明治42年、大韓帝国最後の皇帝純宗は自国民の中から36名を選抜し、日本の陸軍中央幼年学校に入学させた。その中の一人が、本書の主人公・洪思翊中将である。彼は陸軍士官学校、陸軍大学に進み、終戦時は比島派遣第14方面軍兵站監を務めていた。民族差別にもかかわらず「帝国陸軍中将」となり、敗色の濃いフィリピンで捕虜の管理・監督にあたり、それによって戦犯として告発されるまでを描く。

この本の目次

南方赴任
韓国系将校
忠誠
出生伝説
虚構の応酬
戦犯法廷
複廓陣地
敗戦
平常心
山下裁判の証人
捕虜輸送
小田島証言(1)
小田島証言(2)
小田島証言(3)

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