つげ義春コレクション 鬼面石/一刀両断
つげ義春の時代マンガ!
浪人、忍者、町人の哀歎を描く
つげ義春による時代劇マンガの傑作群を集大成。忍者、浪人など、理不尽な身分制に負けずに生きようとする人々の姿を描き出す。
【解説: 山崎哲 】
著者の代表作が手軽に読める「つげ義春コレクション」。本書は、著者が貸本マンガ誌に発表した時代マンガの傑作を収録する。下級武士や忍者が身分制に抗いながら生きる姿、庶民の哀歓を描く。時代劇ブームのさなかに量産された貸本マンガのなかから、著者自らが選んだ5作品。
盲刃
鬼面石
落武者
忍びの城
一刀両断
2009.6.15 さかな
つげ義春の個性は、ある種の文体と物の見方にあります。
全9巻を読んでみて、個性というのは、多様な可能性をそのまま伸ばすことによってではなく、そのなかからごく少数を選び取って深化させていく過程で生まれるものだ、ということを知りました。
記憶の再生の仕方が個性だ、といえるかもしれません。
「大場電気鍍金工業所」(1973)が好きです。
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