家族の痕跡 ─いちばん最後に残るもの

斎藤 環

家族は諸悪の根源である

様々な病の温床ではあるが、他のどんな人間関係よりましである。著者だから書ける、最も刺激的にして愛情あふれる家族擁護論。
【解説: 荻上チキ 】

家族の痕跡 ─いちばん最後に残るもの
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 748円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:さ-29-2
  • 刊行日: 2010/06/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-42716-8
  • JANコード:9784480427168
斎藤 環
斎藤 環

サイトウ タマキ

1961年生。医学博士。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析、「ひきこもり」の治療、支援ならびに啓蒙活動。漫画・映画等のサブカルチャー愛好家としても知られる。著書に『戦闘美少女の精神分析』『家族の痕跡』『生き延びるためのラカン』『ひきこもりはなぜ「治る」のか?』『「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉』『「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉』『キャラクター精神分析』(以上、ちくま文庫)、『社会的ひきこもり』(PHP新書)等多数。

著者からのメッセージ

「家族」は終わらない![全文を読む]

この本の内容

家族は、ひきこもり、DV(家庭内暴力)、AC(アダルト・チルドレン)などの病の温床になっているが、他のどんな人間関係よりましである。多くの家族の症例をみてきた精神科医である著者だけが書ける、最も刺激的にして、愛情あふれる家族擁護論。母子密着問題、「世間」と「家族」と「個人」、結婚の理不尽、等を通して、現代における家族のリアリティとは何かに迫る。

この本の目次

第1章 母親は「諸悪の根源」である(家族というブラックボックス
「少女監禁事件」に見る日本的ダブルバインド ほか)
第2章 システムとしての家族(問題をこじらせがちなコミュニケーション
コミュニケーションは「情報を伝達すること」ではない ほか)
第3章 「世間」と「家族」と「個人」(負け犬は吠えるがエディプスは続く
虚像としての「世間」と「家族」 ほか)
第4章 家族の価値観(「働くこと」は「義務」だろうか
流動化に抵抗する家族 ほか)
第5章 結婚と家族の理不尽(「家族」は遺伝するだろうか
「結婚」は「幸福」の前提か? ほか)

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