絶滅寸前季語辞典
失われゆく季語の豊饒な世界
「従兄煮」「蚊帳」「夜這星」「竈猫」……季節感が失われ、風習が廃れて消えていく季語たちに、新しい命を吹き込む読み物辞典。
【解説: 茨木和生 】
「亀鳴く」春の夕暮れ、オス亀がメスを慕って鳴くという空想的季語。勿論亀は鳴かない。「毒消売」越後や越中から来る行商の薬売り。「夜這星」流星の別称。「竃猫」竃にもぐり、暖をとろうとする猫…季節感が大きくずれたり、風習が廃れたりして消えていくたくさんの季語。そんな「絶滅寸前」の季語たちの持つ豊饒な世界を紹介し、新しい命を吹き込む読み物辞典。
春(藍微塵
愛林日 ほか)
夏(青挿
汗拭い ほか)
秋(秋の七草
生身魂 ほか)
冬(青写真
皹 ほか)
新年(稲積む
臼起し ほか)
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