錯覚する脳 ─「おいしい」も「痛い」も幻想だった

前野 隆司

自己意識も五感も、
すべて
イリュージョンだった!?

「意識のクオリア」も五感も、すべては脳が作り上げた錯覚だった! ロボット工学者が科学的に明らかにする衝撃の結論を信じられますか
【解説: 武藤浩史 】

錯覚する脳 ─「おいしい」も「痛い」も幻想だった
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 836円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:ま-41-2
  • 刊行日: 2011/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-42857-8
  • JANコード:9784480428578
前野 隆司
前野 隆司

マエノ タカシ

1962年生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。1984年東京工業大学卒業、1986年同大学大学院修士課程修了後、キヤノン(株)入社。1995年慶應義塾大学専任講師。助教授を経て現在教授。博士(工学)。現在は、ロボット―ヒューマンインタラクション、人と社会の欲求・幸福・協生・平和の研究、コミュニティーシステムデザインの研究等に従事。著書に『脳はなぜ「心」を作ったのか』(ちくま文庫)、『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか?』(技術評論社)、『記憶』(ビジネス社)、『思考脳力のつくり方』(角川oneテーマ21)などがある。

この本の内容

「心は脳が作り上げた幻想である」ことを述べている著者が、さらに詳しく、自己意識や五感が錯覚であることに的を絞って説明した。たとえば、「なぜ会話相手の声は口から聞こえるのか?」あたりまえと思っていたことが、考えてみると確かに不思議なことだとわかる。「すべてがイリュージョン」と言われるとむなしくなるかもしれないが、むしろ生きる重荷から解放されて、どうせなら、何にもとらわれずに思い切り生きよう、というポジティブなメッセージを伝える結論になっている。『脳はなぜ「心」を作ったのか』の続編。

この本の目次

第1章 意識はイリュージョンである(意識とは何か
心の哲学とゾンビ
意識の機能は受動的)
第2章 五感というイリュージョン(感覚とは何か
触覚―「痛み」は何のためにあるのか
味覚・嗅覚―世の中には存在しない「甘み」をなぜ感じるのか
聴覚―相手の話し声が口元から聞こえる不思議
視覚―色も明るさも存在しないのに、見えている
再び二元論VS一元論)
第3章 主観体験というイリュージョン(感覚遮断タンク
すべてはイリュージョンなのか
思想家釈迦と空
生命というイリュージョン)

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