僕のこころを病名で呼ばないで ─思春期外来から見えるもの

青木 省三

言葉にならない思いに
目を凝らし耳を澄ます

こころの病に名前を付けることで見失ってしまう若者たちの多様性を、彼らと正面から向き合うことをとおして、診療の現場から考える。
【解説: 山登敬之 】

僕のこころを病名で呼ばないで ─思春期外来から見えるもの
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 902円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:あ-43-1
  • 刊行日: 2012/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-42910-0
  • JANコード:9784480429100
青木 省三
青木 省三

アオキ ショウゾウ

1952年広島市生まれ。岡山大学医学部卒業。岡山大学医学部神経精神医学教室助教授を経て、現在、川崎医科大学精神科学教室主任教授。臨床精神医学、特に精神療法、思春期青年期を専門としている。著書に『思春期 こころのいる場所』、『時代が締め出すこころ』、『思春期の心の臨床』、『精神科臨床ノート』、共著に『心理療法とは何か』、『心理療法の基本』など。

この本の内容

子どもや青年のこころの病気や障害への注目や関心は、彼らの症状や病名を見つける方に目を向けさせ、肝心の彼らのさまざまな思いや悩み、考えなど、こころの内面を見失わせてしまう。そして、彼らを孤立に追い込み、孤独に追いやってしまう。子どものあり方を、多様な個性や特徴として受けとめ、誇りをもって生きていくことを応援できないか、治療の現場で考える。

この本の目次

第1章 居眠りの効用
第2章 子どもたちは変わったのか
第3章 思春期という危機
第4章 この子は病気?
第5章 親という幻想
第6章 居場所探し
第7章 ネット上の居場所
第8章 ミルトン・エリクソンへの旅
第9章 病名で呼ばないで
第10章 支えること

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