罪と監獄のロンドン

S・ジョーンズ 著 , 友成 純一 翻訳

ようこそ!
犯罪都市・ロンドンへ

ヴィクトリア朝時代、繁栄を謳歌する一方で、貧困・飢餓・病疫が蔓延し、犯罪がはびこる悪徳の都市であったロンドンの暗闇に迫る。図版多数。

罪と監獄のロンドン
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:し-12-3
  • 刊行日: 2012/11/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-43001-4
  • JANコード:9784480430014
S・ジョーンズ
S・ジョーンズ

ジョーンズ,S

Steve Jones
英語教師を辞めてからは、調査・写真収集そして執筆活動にいそしむ日々。かつては50か国以上をヒッチハイクで旅し、世界の都市の様々な側面を見た。著書に『恐怖の都・ロンドン』『鍵穴から覗いたロンドン』。

友成 純一
友成 純一

トモナリ ジュンイチ

1954年福岡県生まれ。早稲田大学政経学部卒。作家・評論家。大学在学中に、探偵小説専門誌「幻影城」の新人賞評論部門を「リラダン論」で佳作入選。1989〜91年までロンドンに住み、その後も定期的に海外の映画祭などに参加して、映画と怪奇ファンタジーの研究を続ける。著書に『凌辱の魔界』『人獣裁判』『幽霊屋敷』『樹夢 グリーン・ドリーム』『ローリング・ロンドン』など。

この本の内容

ヴィクトリア朝時代のロンドン。産業革命によって繁栄を謳歌する一方で、厳しい身分制度による社会の閉塞感、飢えや貧困、疫病の蔓延などは、犯罪の温床ともなった。夫は妻に、親は子どもに暴力をふるい、召使いは主人の金品をくすね、暴漢は街角で追剥ぎを働く。そして行われる裁判・拷問・鞭打ち・焼き印・懲役刑・死刑・晒し台…。社会の最底辺から眺める、もうひとつのロンドン案内。

この本の目次

あなたは奥さんを叩きませんか?―ビクトリア朝の家庭内暴力
人間に対する犯罪―幼児虐待、暴行、性犯罪
危険な女たち―万引きに対して暴力で返礼された原告さまざま
児童犯罪―八歳の子供への、死の宣告、流刑、禁固
惨めな乞食たち―路上や矯正労働施設における悲惨な人生
法廷の明るい側面―ビクトリア朝の治安法廷での微笑ましい出来事
懲役に行く前に―晒し台、焼き印、鞭打ち、その他の拷問各種
再留置中の囚人たち―一八世紀の無政府状態から、一九世紀の厳罰主義までとにかくたくさんの囚人が裁判を待っていた
裁判と判決―“黒いマリア”で監獄へ
重労働、まずい食事、硬いベッド―囚人たちの語るビクトリア朝監獄の恐るべき実態
監獄病院―数日でも環境の変わることを夢見たたくさんの者たちの行き着く果て
看守と規律―何も失う物が無くかたくなになっている囚人たちが、暴動や無政府状態を引き起こさないようにするための必要な厳しい対策
監獄の女たち―「女たちは互いに、とてつもなく仲良くなるか、致命的に憎み合うか、どちらかだ」
礼拝堂―直立した棺に入って入拝する
脱獄
釈放

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