国定忠治の時代 ─読み書きと剣術
したたかな庶民の息遣いを
描き出した意欲作
忠治が生きた幕末という大きな歴史の転換点を、民衆の読み書き能力や知的ネットワークといった社会史的視点から読み解いた意欲作。
【解説: 青木美智男 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 1,100円(税込)
- Cコード:0121
- 整理番号:た-68-1
- 刊行日:
2012/12/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:288
- ISBN:978-4-480-43014-4
- JANコード:9784480430144
- 在庫 ×
上州の博徒・国定忠治が生きた時代は、社会の大きな転換期でもあった。養蚕業の発展によりもたらされた富の蓄積が、文人結社・手習塾などの興隆や、女性たちの自立を促し、やがては世の中を動かす原動力ともなっていったのである。本書はそうした時代の庶民の息遣いを、豊富な古文書と丹念なフィールドワークをもとに描き出した意欲作といえる。
1 国定忠治の周辺(桐生周辺の無宿・博奕打
忠治の武器感覚
忠治の読み書き能力―無宿忠次郎と師僧貞然 ほか)
2 民衆の読み書き(筆子・筆子中とは
民衆の読み書きと村落文化
落文・火札・張札 ほか)
3 もうひとつの近世社会(上州の女たち
子育て絵馬と間引き絵馬
商家の年中行事 ほか)
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