隠された日本 中国・関東 サンカの民と被差別の世界
山や川に生きた漂泊民!作家がとらえた真実とは?
歴史の基層に埋もれた、忘れられた日本を掘り起こす。漂泊に生きた海の民・山の民。身分制で賤民とされた人々。彼らが現在に問いかけるものとは。
「著者のことば」私は、隠された歴史のひだを見なければ、“日本人のこころ”を考えたことにはならないと思っています。今回は「家船」漁民という海の漂泊民から「サンカ」という山の漂泊民へ、そして、日本人とは何かという問題まで踏みこむことになりました。それは、これまでに体験したことのなかった新しいことを知り、自分自身も興奮させられる旅でした。
第1部 海の漂泊民、山の漂泊民(海を住処とする「家船」の人びと
幻の「サンカ」を求めて
漂泊者の思想とその豊饒な文化)
第2部 東都の闇に生きた被差別の民(「浅草弾左衛門」と呼ばれた賎民の王
生と死、聖と賎、美と醜の境界
「フーテンの寅さん」への憧れ)
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