こちらあみ子
芥川賞作家、衝撃のデビュー作【解説】町田康・穂村弘
太宰治賞と三島由紀夫賞、ダブル受賞を果たした異才、衝撃のデビュー作。3年半ぶりの書き下ろし「チズさん」を収録。
- シリーズ:ちくま文庫
- 704円(税込)
- Cコード:0193
- 整理番号:い-83-1
- 刊行日:
2014/06/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-43182-0
- JANコード:9784480431820
- 在庫 切れ中
- 『こちらあみ子』特設ページ
あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれ兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞受賞の異才のデビュー作。書き下ろし短編「チズさん」を収録。
こちらあみ子
ピクニック
チズさん
2021.5.13 石川 倫歌
以前から、今村夏子さんの本がとても気になっていました。
読もうと思ったきっかけは、「花束みたいな恋をした」と言う映画で、「きっとその人は、今村夏子さんのピクニックを読んでも、何も感じないんだよ。」と言うセリフがあり、忘れられなくて手に取りました。
私は、ピクニックよりもタイトルにもあるように、こちらあみ子の方が印象的でした。少し変わっているからと、いつも遠目で見られるあみ子が可哀想で。でもあみ子は、気にしていないかのように日々を過ごしている。そんな姿が潔く、かっこよく、人を見かけで判断してはいけないとつくづく思いました。きっとあみ子は、いつまでも純粋な心を持っているのだろうと。
子供のころの心を忘れず、純粋で、一途で、自分に嘘をつかないで生きていこうと思います。
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