夜の読書
「パナマの密林の中、小さなランプの下で、その男の子は本を読んでいた。」読書論と書評をまとめた文庫オリジナル
本は「人類の知的活動の痕跡」であり、読書は時空間を往還する精神の運動である。書評と読書についてのエッセイによる、その豊かな世界への道案内。
- シリーズ:ちくま文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:ゆ-1-3
- 刊行日:
2014/07/09
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:464
- ISBN:978-4-480-43188-2
- JANコード:9784480431882
- 在庫 ×
本は「人類の知的活動の痕跡」であり、読書はそれを通して様々な世界に参入し、時間と空間を自在に往還する精神の運動である。著者は出版社に在社当時から、人はなぜ本を読むのかを考え続け、本の世界と徹底的に付き合ってきた。現在は全国紙の書評委員を務め、著者・編集者・読者を結びつける「本の共同体」をめざす書評は高く評価されている。その書評と読書論のエッセンスをまとめる。
1 私の読書論(夜の読書
書評の藝の見本帖―『快楽としての読書「日本篇」』(丸谷才一)解説)
2 書評を蒐めて(多彩な文章に仕掛けられた最後の花火―丸谷才一『別れの挨拶』
静寂の中に“生の元型”をたどる恋愛小説―松家仁之『沈むフランシス』 ほか)
3 本に寄せて(緑の光線
井筒「伝説」に魅せられて ほか)
4 三冊の本による肖像画(大岡昇平
中村光夫 ほか)
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