木挽町月光夜咄
木挽町という町があって、そこに曾祖父が営む鮨屋があった。幻の店を探すうち、過去と現在がひとつになってゆく。著者初のエッセイ集。解説 坪内祐三
かつて木挽町という町があって、そこに曾祖父が営む鮨屋があった。一代で消えた幻の店を探すうち、日常と虚構、過去と現在がゆらゆらと絡み合いひとつになってゆく。少年時代のこと、出会った本や音楽のこと、東京という町のことなど、日々の暮らしによぎる記憶と希望を綴った、魅惑の吉田ワールド。新たな書き下ろしを加えて、待望の文庫化。
左利き
黒いうわっぱり
一行アキ
改行なし
歩け歩け
逃げろ逃げろ
一九七二年のラジカセ
舞台袖
玉手箱
十二時三十四分〔ほか〕
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