聞書き 遊廓成駒屋
名古屋中村遊廓跡で出くわした建物取壊し。そこから著者の遊廓をめぐる探訪が始まる。女たちの隠された歴史が問いかけるものとは。解説 井上理津子
ある日、名古屋駅裏を歩いていた著者は、一軒の建物が取り壊されようとしている場に出くわす。それが中村遊廓の成駒屋だった。その場に残された家財道具を手掛かりに、著者は遊廓の実像を求めて、多くの人から聞取りを始める。大正から昭和の隆盛期、さらには売春防止法以後の関係者たちはどう生きていったのか。読書史上に残る名著文庫化。
序章 名古屋中村「新金波」にて
1章 中村遊廓との遭遇(遊廓を知らない世代のロマン
名古屋駅裏の猥雑さ
巨大な遊廓建築の群 ほか)
2章 道具からみた「成駒屋」(玄関まわりの風景
客引きの呼吸
帳場に残っていた『花山帳』から ほか)
3章 娼妓たちの人生(無理強いができない
松山の居酒屋で
娼妓たちの家庭環境 ほか)
終章 遊廓の終焉
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