医心方　巻十五　癰疽篇　悪性腫瘍・壊疽

槇 佐知子 翻訳

世界的文化財・国宝「医心方」

癰疽には糖尿病、癌、性病、結核など重篤な病気が潜み、食生活やストレス、環境汚染も影響する。状況に応じた治療薬、方法等古代人の洞察力と驚くべき智恵を収録。

医心方　巻十五　癰疽篇　悪性腫瘍・壊疽
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 26,400円(税込)
  • Cコード:3347
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2009/05/25
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:菊判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-50525-5
  • JANコード:9784480505255
槇 佐知子
槇 佐知子

マキ サチコ

静岡県生まれ。古典医学研究家。日本医史学会会員。日本最古の医学全書『医心方』と『大同類聚方』の研究に取り組み、独学で現代語に全訳。『全訳精解大同類聚方』の刊行により、1986年に菊池寛賞を、87年にエイボン功績賞を受賞。瀧井孝作の推薦で創作も発表している。著書に『医心方の世界』『日本昔話と古代医術』『自然に医力あり』『日本の古代医術』『くすり歳時記』などがある。『医心方全訳精解』全30巻を逐次刊行中。

この本の内容

古代の癰疽（悪性腫瘍・壊疽）には、現代病といわれる糖尿病、癌、結核、性病など重篤な病気が含まれている可能性がある。その原因がストレスや食生活のほか錬金術による薬（水銀・砒素）の服用にあると指摘し、状況に応じた治療薬、方法を呈示。現代医学の基本をここに見る。世界的文化財・国宝「医心方」。東洋医学の源流を照らす画期的偉業。

この本の目次

癰疽（悪性腫瘍）の種類と原因について
癰疽が化膿しないうちの治療法
化膿した癰疽の治療法
背にできた癰（発背、蜂窩疽など）の治療法
附骨疽（骨膜炎、化膿性髄炎など）の治療法
石癰（頚項、腰股間、膝などに発生する腫塊）の治療法
〓〓（ざせつ）（毛嚢周囲炎、急性化膿性毛嚢炎など）の治療法
〓（ひょう）疽（現代の脱疽、壊疽等、急性化膿症感染）の治療法
慢性の疽の治療法
緩疽の治療法
甲疽（爪甲剥離症）の治療法
腸癰（虫垂炎など）の治療法
肺癰（肺膿癰、肺壊疽など）の治療法

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