『セイジ』で多くの読者を感動させた辻内智貴の珠玉短編集。モノローグで語られる三つのバラード(「帰郷」「花」「愚者一燈」)は、しみじみと心にしみわたる。

帰郷
  • シリーズ:単行本
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0093
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2006/01/25
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:128
  • ISBN:4-480-80392-0
  • JANコード:9784480803924
坂本 真典
坂本 真典

サカモト マサフミ

1940年、旧満洲チチハル生まれ。カメラマン。クラフト・エヴィング商會のすべての本、そして高瀬省三『風の化石』(筑摩書房)、菊地信義『ひんなり骨董』(平凡社)、吉田篤弘『十字路のあるところ』(朝日新聞社)などの撮影を担当している。

この本の内容

亡くなった夫が、繰り返し話していた故郷の町。遺された妻は、夫が世話になった「その人」に会って、一言お礼を言おうと旅立った。彼女がそこで見たものは…。『セイジ』で多くの読者を感動させた作者の最新作品集。モノローグで語られる三つのバラードは、しみじみと心にしみわたる。

この本の目次

帰郷

愚者一燈

読者の感想

2009.4.07 涙もらし

どれもいい話ですが私は特に「花」が好きです。みんな懸命に生きてて、この主人公のようにいろんなつらい事に押しつぶされながらも頑張って今を生きてる人間は確かに花や青空と同じくらいきれいですよね。確かにひどいことも人間はするけどそれでもそれぞれの人生をしっかり生きてる。命あるものはみんな無力で孤独。何がきれいでどれが汚いとかそこには何の差もない。生きるということの素晴らしさを改めて
気づかせて貰いました。

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