『洋酒天国』とその時代

小玉 武

〈「人間」らしくやりたいナ〉――開高健、山口瞳、柳原良平などが編集した異色のPR誌『洋酒天国』。その舞台裏を綴った戦後文化史の貴重な証言。

『洋酒天国』とその時代
  • シリーズ:単行本
  • 2,640円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2007/05/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-81827-0
  • JANコード:9784480818270
小玉 武
小玉 武

コダマ タケシ

1938年、東京生まれ。神戸、横浜で育つ。62年、早稲田大学を卒業。サントリー株式会社(当時寿屋)入社。宣伝部で広告制作、『洋酒天国』編集を担当。のち広報部長、文化事業部長、TBSブリタニカ取締役出版局長(出向)を歴任。『サントリークォータリー』創刊、14年間編集長。2000年3月退職後、母校の参与と非常勤講師をつとめ、現在は同大学広報室参与・石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞事務局長。(09年まで戸板女子短大講師を兼任)日本文藝家協会会員。本書「『洋酒天国』とその時代」で第24回織田作之助賞受賞。ほかに『「係長」山口瞳の処世術』など。

著者からのメッセージ

〈人間らしくやりたいナ〉──『洋酒天国』を創刊した人びと[全文を読む]

この本の内容

開高健さんのコピー“「人間」らしくやりたいナ”は、我が社の経営の根底に流れる思想でもある。この書は、開高健さん、山口瞳さん等、異才を放った社員たちが創ったPR誌『洋酒天国』を軸に、高度経済成長に突入する直前の熱気に満ち溢れた時代の姿を描いた、極めて興味深い昭和史の1ページとなっている。

この本の目次

プロローグ 伝説の雑誌『洋酒天国』
第1章 その水脈から
第2章 佐治敬三が創刊した『ホームサイエンス』
第3章 開高健の“雑誌狂”時代
第4章 山口瞳と『洋酒天国』綺譚
第5章 柳原良平と「アンクルトリス」の軌跡
第6章 植草甚一世代の登場
第7章 薩摩治郎八のパリ・浅草伝説
第8章 埴谷雄高の酔虎伝
第9章 山本周五郎と間門園
第10章 酒場文化の復権
エピローグ―昭和三十年代、企業文化の覚醒
『洋酒天国』総目次(創刊号〜第六十一号)

読者の感想

2007.8.02 男性・63歳・会社員

昭和三十年代懐かしく読ませてもらいました。
ニッサン・トヨタ・スバル360・ホンダ二輪のマン島レースでの連勝等思い出します。

英語は「ジャック&ベティ」、ウィスキーはトリス、アメリカに追い付け、追い越せ。丁度今の中国の様な夢と希望と熱気に満ちた時代だった様に思えます。

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