不平等論 ─格差は悪なのか?
世界中で深刻化する格差問題。しかし、不平等それ自体が本当に問題なのか? 平等主義が隠してしまった最も重要なものとは? 訳者による決定版・格差議論解説付
経済格差が拡大する今日、「平等」には絶対的な価値があると考えられがちだ。しかし格差は本当に悪なのか?道徳哲学の権威が、なんとこれに異を唱える!平等主義は往々にして、まちがった信念に基づいている。収穫逓減なんて嘘で、所得再分配で社会全体の満足度が増すことはない。それどころか、平等主義はむしろ危険である。それはいったいなぜなのか?そして本当に重要なのは何なのか?経済的不平等から一歩踏み込んで、平等論そのものへの深い疑義へ。本書は格差論の本質にせまっていく。ピケティ『21世紀の資本』の訳者が翻訳。各種の議論を徹底整理しつつ本書の主張を位置づける、格差議論の決定版訳者解説付き。
第1章 道徳的理想としての経済的平等
第2章 平等性と敬意
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