反オブジェクト ─建築を溶かし、砕く

隈 研吾

建築は屹立するオブジェクトであり続けたために環境から切断された存在であった。この切断を回避することは可能なのか? 困難な問いに挑む、渾身の書き下ろし。

反オブジェクト ─建築を溶かし、砕く
  • シリーズ:単行本
  • 2,420円(税込)
  • Cコード:0052
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2000/07/11
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-86059-2
  • JANコード:9784480860590
隈 研吾
隈 研吾

クマ ケンゴ

1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、隈研吾建築都市設計事務所を設立する。慶應義熟大学教授を経て、2009年より東京大学大学院教授。主な作品に、亀老山展望台、水/ガラス、中国美術学院民芸博物館、国立競技場など。主な著書に、『10宅論』『負ける建築』『反オブジェクト』『新・都市論TOKYO』(共著)『ひとの住処1964-2020』『点?線?面』などがある。

この本の内容

一言で要約すれば、自己中心的で威圧的な建築を批判したかったのである。ある種の建築が発する、独特の存在感、雰囲気。それを批判したかった。それをオブジェクトという言葉で表現してみたのである。そしてオブジェクトを批判するならば、それにかわる別の形式の具体的提案を行いたいと思った。

この本の目次

第1章 接続する事―日向邸
第2章 流出する事―水/ガラス
第3章 消去する事―亀老山
第4章 極少とする事―森舞台
第5章 線へほどく事―ベネチア・ビエンナーレ
第6章 転倒する事―劇場の反転
第7章 電子に置換する事―慰霊空間
第8章 粒子へ砕く事

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