ちくま 1000「本」ノックやってます。で、あなたは読んだの?

で、あなたは読んだの?

ちくま 1000「本」ノックやってます。で、あなたは読んだの?

“ちくま1000「本」ノック”とは?

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2018年2月より始まった
筑摩書房の本を新旧問わず打ち放ってゆくツイート企画です。
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未知の本との出会い、積読本の掘り起こしや
愛読書再読のきっかけとなりますように。

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0101-0200

0101
ちくま文庫
著者初小説集。推しの地下アイドルが殺人容疑で逮捕!? 僕は同級生のイケメン森下と真相を探るが……。歪んだピュアネスが傷だらけで疾走する。ギリギリを生きる魂たちが織りなすダークでポップな純度300%の青春小説!
0102
ちくま学芸文庫
霊験、神異、冥界、祟り、生霊、怨霊、現世と幽世など、ありとあらゆる奇異な話の集大成。柳田国男は、本書より名論文「山の神とヲコゼ」を生み出す。日本民俗学、説話文学の幻の名著。
0103
ちくま新書
開けた都市、文字の使用、大陸の情勢に機敏に反応する外交。――古代史の一級資料「倭人伝」を正確に読みとき、在りし日の活気あふれる倭の姿を浮き彫りにする。読者を古代のロマンと学問の楽しみに誘う一冊。
0104
ちくま文庫
自分で自分がわからない、つかまえ所のない自分の心。知りたくて堪らない他人の心。動物の心と人間の心はどう違う? 身近で遠い謎にみちた心の中をわかりやすく案内し無意識の世界へ誘う心の名著。[解説]香山リカ
0105
ちくま学芸文庫
1930年刊行の大衆社会論の嚆矢。20世紀の初頭、《大衆》という現象の出現とその功罪を論じながら、自ら進んで困難に立ち向かう《真の貴族》という概念を対置した、予言と警世の書。
0106
ちくま文庫
「獣の奏者」「精霊の守り人」の作家の、研究者としての姿が見える本。大自然の中で生きるイメージとは裏腹に町で暮らすアボリジニも沢山いる。そんな「隣人」の過去と現在。[解説]池上彰
0107
ちくま学芸文庫
〈聖〉の奥深くに秘められた〈穢〉。穢れとは秩序創出の副産物であると同時に既存の秩序を脅かす崩壊の象徴、そして始まりと成長の象徴である。世界中に衝撃を与えた古典的名著。[解説]中沢新一
0108
単行本
世界でも類例のない古書店街・神田神保町。その誕生から現在までの栄枯盛衰を長年神保町に暮らした著者が地理と歴史を縦横無尽に遊歩しながら描き出す。日本近代を育んだ“特異点”の全貌!
0109
ちくま文庫
『BANANA FISH』『海街diary』著者のオールカラーエッセイ的漫画。88年~94年、雑誌「Hanako」に連載。ハナコさんとイチローさんの日常のあんなことやこんなこと。ウフフと笑いがこみあげる。[解説]糸井重里
0110
ちくま文庫
古今東西の作品から「悪いやつの物語」をテーマに選りすぐった、とっておきアンソロジー。小説はもとより、言葉で表現されたあらゆるジャンルの21篇。召しませ、悪の華。
0111
ちくま文庫
目に入ってきた看板、電車の中で耳にしたカップルの会話……。町には、偶然生まれては消えてゆく奇跡のような無数の詩が溢れている! 不合理でナンセンス。でも真剣だから余計に可笑しい、天使的な言葉への考察。[解説]南伸坊
0112
ちくま学芸文庫 M&S
動かない……(´Д`;) 科学者の思い込みの集大成として、あるいはイカサマの手段として作られた永久機関。「不可能」の虜になった先人たちの奮闘を紹介する。図版多数。
0113
ちくま新書
社会の均衡はいかに可能なのか? 現代の経済学を主導した碩学の知性を一望し、歴史的な連続/不連続性のなかで、ひとつの社会を支えている「制度」を捉えなおす。
0114
ちくま学芸文庫
不朽の名著に知られざる初版があった! 若き日の熱い情熱、瑞々しい感動は、本書のイメージを一新する。白洲正子、出征前の若者……多くの日本人を巡礼の旅に誘った幻の稀覯本。現行版との異同を検証する。[解説]衣笠正晃
0115
ちくま文庫
谷川さんはどう考えている? その道筋にそって詩を集め、選び、配列し、詩とは何かを考えるおおもとを示しました。なぞなぞ、しりとり、あいうえお、いろはかるたに、わらべうた、これらみんな詩の仲間。[解説]華恵
0116
ちくま学芸文庫
「語の意味とは何か」。端的な問いかけで始まるこの講義録は、初めて読むウィトゲンシュタインとして最適。青い表紙で綴じられていたためにこう名付けられた、哲学的格闘の記録。[解説]野矢茂樹
0117
ちくま文庫
名コンビ2人の最初の作品『おーい でてこーい』他、星作品に描かれた真鍋博の插絵と小説冒頭をまとめた幻の作品集。物語の世界観を最大限に伝える魔法の插絵の数々![解説]真鍋真
0118
ちくま新書
陸海空を制覇した恐竜の最新研究の成果を大迫力のイラストで再現する大人のための図鑑! 日本で発見された化石、ブロントサウルスの名前が消えた理由、石頭のパキケファロサウルスも頭突き攻撃で怪我!?
0119
単行本
泣くのにちょうどいい場所を探している――。北欧デンマークの日常、屈託のない人々のやさしさの中で、孤独な女の心は次第に……。P.O.エンクウィスト賞、〈黄金月桂冠〉文学賞を受賞したデンマーク女性作家、初の邦訳。
0120
ちくま文庫
北斎、娘のお栄……奔放な絵師たちが闊歩する文化文政の江戸。天才浮世絵師ふたりと江戸の街の暮らし・風俗を多彩な手法で描く。淡々とした明るさと幻想が織りなす傑作。原恵一監督によりアニメ映画化も。[解説]夢枕獏
0121
ちくま学芸文庫
統合失調症とは苛酷な現実から自己を守ろうとする決死の努力である。患者の世界に寄り添い反精神医学の旗手となった異才の主著。現代思想、エヴァなどサブカルにも影響を与え続ける古典的名著。
0122
ちくま学芸文庫
イギリス中等学校卒業後すぐに就職する労働階級の落ちこぼれ少年たち=野郎ども。闊達でしたたかな反抗ぶりに根底的な批判を読みとる。[解説]乾彰夫
0124
ちくまプリマー新書
いま目のまえにいる人に何かを伝えようとする本を手渡してみたい。東京の巨大新刊書店から沖縄の小さな古本屋へ。島の本を買取り、並べて、売る。本と人の間に立って考えたこと。
0125
筑摩選書
かつて「論争」がジャーナリズムの華だった時代があった。本書は、臼井吉見『近代文学論争』の後を受け、そこで扱われた以後の、主として70年以降の17の論争を取り上げ、どう戦われ、文壇にいかなる影響を与えたかを詳説。
0126
ちくま文庫
水で濡らすと裸が現われる湯呑み。着ると恥かしい地名入Tシャツ。かわいいが変な人形。ナマハゲや西郷どんの栓抜きや灰皿……抱腹絶倒! みやげ物界のアウトサイダー堂々400点以上公開。オール天然色。[解説]いとうせいこう
0127
ちくま文庫
長時間労働、精神的疲労、事故、低賃金……タクシー業務の世界を、客の生態や仲間の暮しを通して描く出色のドキュメント。座席で痴態をみせる客、傲慢な男。この世の縮図を乗せて走った東京50万キロ。[解説]崔洋一
0128
ちくま文庫
人間、ドジだって構わない。迷惑をかけあいながらジグザグ進んで行こう! まちがったらやり直す。正しいか誤っているか結論の下せない事の方が多いのだから。肩の力をぬかせてくれる人生論。[解説]赤木かん子
0129
ちくま新書
人はなぜわかりやすい論理に流され、思い通りにゆかず苛立つのか――常識とは異なる角度から哲学的に物事を見る方法をレッスンし、自らの言葉で考える力を養う。
0130
ちくま学芸文庫
20世紀を代表する技術家が遺した記念碑的著作。地球を一つの宇宙船として捉えた全地球主義的思考宣言。エコロジー・ムーブメントやインターネット的思考のきっかけに。
0131
ちくまプリマー新書
大事なのは知識じゃない。正解のない問いを考え続けるための知恵である。変化の激しい時代を生きる若い人たちへ学びの達人たちが語るメッセージ。
0133
ちくま文庫
子は親が好きだからこそ「心の病」になり親を救おうとしている。精神科医が説く親子という生きづらさの原点とその解決。親が子を救うのではなく子に親が救われるのだと分かった時に解決は訪れる。
0134
ちくま学芸文庫
本は読んでいなくてもコメントできる。いや、むしろ読んでいないほうがいいくらいだ――大胆不敵なテーゼをひっさげて、フランス文壇の鬼才が放つ世界的ベストセラー。
0135
ちくま文庫
酒井伴四郎、28歳。性格は几帳面。万延元年、妻と娘を国に残して……幕末の単身赴任下級武士(サラリーマン)は、こんなに「食」を楽しんでいた! 残された日記から当時の江戸のグルメと観光を紙上再現。
0136
ちくま文庫
22歳処女。いや「女の童貞」と呼んでほしい――日常の底に潜むうっすらとした悪意を独特の筆致で描いた第21回太宰治賞受賞作にして芥川賞作家の鮮烈デビュー作![解説]松浦理英子「魂が潰されないために」
0137
ちくま文庫
天使の美貌、無意識の媚態。薔薇の蜜で男らを溺れ死なせながら少女モイラは無垢な子供のまま。この恐るべき可憐なけものが棲むのは父親との濃密な愛の部屋。三島由紀夫をして官能的傑作と評した稀有なロマネスク。[解説]矢川澄子
0138
ちくま文庫
思い切って買ったガーターベルトによる感動が人生を変えた。新聞記者から下着デザイナーヘ。斬新な下着を世に送り出し下着ブームを巻き起こした女性起業家の悲喜こもごも。[解説]近代ナリコ
0139
ちくま新書
情緒論に陥りがちな改憲論議と冷静に向きあうには、そもそも何のための憲法かを問う視点が欠かせない。「立憲主義」の核心にある思想と歴史を平明に説いたロングセラー定番書。
0140
ちくま文庫
色と糸と織――それぞれに思いを深めて織り続ける染織家にして人間国宝の著者の、心に響くエッセイと鮮かな写真が織りなす豊醇な世界。丹念な手仕事で「わたし」が染めあげられていく。オールカラー。
0141
ちくま学芸文庫
歴史学の泰斗が若い人に贈るとびきりの入門書。地理的要件や歴史、特に中世史を、難しい用語や概念を使わず多くのエピソードとともに語った魅力あふれる一冊。
0142
ちくま文庫
世の中にこんな奇妙な部屋が存在するとは! しかもこんなにたくさん……。煩悩の数だけ間取りがある。日本実在の不可解な間取り図をコメント付きで紹介。相談室お客様には、くるりの岸田繁さんも登場。[解説]南伸坊
0143
ちくま文庫
なぜ勉強しなければいけないの? 校則って必要? こうした疑問には大人になった今でも答えづらい。これまでの常識を複眼的に問いなおし、学ぶ意味を再び掴むための基本図書。[解説]小山内美江子
0144
ちくま文庫
1970年、遠かったアメリカ。その風俗、映画、本、音楽から政治までをフレッシュな感性と膨大な知識、貪欲な好奇心で描き出すJ・Jの代表エッセイ集。今も全く古びることのない、まさにサブカルチャーの教科書。
0145
ちくまプリマー新書
「あの世」はどういうところか。「魂」は本当にあるのだろうか。宗教的な観点をはじめ、科学的な見方も踏まえて、死とは何かをまっすぐに語りかけてくる一冊。
0146
ちくま文庫
移民、パンク、LGBT、貧困層……地べたからの視点で“壊れた英国”をスカッとした笑いと抑えがたい抒情とともに描く。絶版だった幻の名著が200頁増補で蘇る![解説]栗原康
0147
ちくま文庫
死んでしまった後、物になり大切な人の近くにいられるとしたら……。日記になり妻の日常を見守る夫など、優しさに包まれる魔法のような短篇小説11話。読後、最初に思い浮かんだ顔があなたの一番大切な人です。[解説]大竹昭子
0148
ちくま新書
肥満もたばこ中毒も、出世も談合も、経済学的な思考を上手に用いれば問題解決への道筋が見えてくる! 身近な話を経済学の視点で分かりやすく。経済学のエッセンスが実感できる新しい入門書。
0149
ちくま文庫
星空を眺めるごとく味わえる、読書をめぐる24の小さな絵物語集。私たちはいろいろなところで本を開く。夜行列車、灯台、風呂、車、ベッドで……。開いた人と開いた本のひとつひとつに物語がある。
0150
ちくま文庫
茫然自失する戦後世界を、ランニングにパンツ一枚で走りぬけた男―坂口安吾。彼との嵐のような生活を妻の座から愛と悲しみをもって描いた異能の作家の回想記。巻末に松本清張氏書下ろしエッセイ「周辺の随想」を収録。
0151
ちくま学芸文庫
貨幣とは何か? 夥しい解答があるこの命題に、『資本論』を丹念に読み解き、その価値形態論を徹底化することによって貨幣の本質を抉り出そうとするスリリングな論考。貨幣の謎をめぐる悠久千年の争いに明快な決着をつける。
0152
ちくまプリマー新書
アニメや漫画に登場する「世界征服」。だがいったい「世界征服」とは何か。あなたが支配者になったらどのタイプに? 思わずナットクのシミュレーション! 歴史上初!? 類例のない「世界征服入門書」。
0153
ちくま文庫
生涯を流星のように駆けぬけた兄・宮沢賢治の生と死をその傍らで見つめ、兄の死後も烈しい空襲や散佚から遺稿類を守りぬいてきた実弟による文集。変名で発表した幻の詩論「『春と修羅』への独白」収録。[解説]入沢康夫
0154
ちくま文庫
鮮烈な作品を残し、若くに音信を絶った謎の作家・尾崎翠の全容。上に代表作「第七官界彷徨」など初期短篇・詩・書簡。下に「アップルパイの午後」など戯曲・映画評・少女小説。孤独の中の閃光みたいな作品群。
0155
ちくま学芸文庫
都市、女性、モード、貨幣をはじめ、取っ手や橋・扉にまで哲学的思索を向けた「エッセーの思想家」の姿を一望するアンソロジー。没後100年(1858-1918)、ジンメル再考。
0156
ちくま新書
なぜ縄文人は容器としてはきわめて使い勝手の悪いデザインを造り続けたのか? 土器や土偶のデザイン、環状列石等の記念物は縄文人の豊かな精神世界を語って余りある。自身の半世紀近い実証研究に基づく縄文考古学の到達点。
0157
ちくま文庫
なぜ金持や貧乏人がいるのか。エネルギーや食糧問題をどう考えるか。複雑になった社会の仕組みをもう一度捉え直す。「もし世の中に絶望した時があったならば、子供に語るものを書きなさい」の言葉から生まれた本。
0158
ちくま文庫
不意にたずねていった先ではお茶を催促してはいけません。でも、それとなく身ぶりで示すくらいなら構わないでしょう。思わず吹き出してしまいそうなプーの教え。[解説]浅生ハルミン
0159
ちくま学芸文庫
深い洞察に導かれた「読み」でドストエフスキーの作品世界の核心を射抜いた比類なきガイド。『罪と罰』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』……主要作を通して絶望と死、自由、愛、善を考察する。[解説]山城むつみ
0160
ちくま文庫
残酷で崇高。野蛮で哀切。不穏の文学。鮮烈なレトリックで描かれる名作を「文学的ゴシック」の名のもとに集める。鏡花から乱歩、三島、澁澤を経て現在活躍する作家まで。
0161
ちくま文庫
使う者の心をときめかせる文房具。消しゴムで作ったゴム印、指先で糊をのばす風景、懐かしいものたくさん。どうすればこの小さな道具が創造力の源泉になりうるのか。文房具の想い出や新たな発見、工夫や悦びを語る随想集。
0162
ちくま学芸文庫
私たちはことばにできるより多くのことを知ることができる。非言語的で包括的なもうひとつの知。創造的な科学活動にとって重要な〈暗黙知〉の構造を明らかにしつつ、人間と科学の本質に迫る。
0163
ちくま文庫
もはや/いかなる権威にも倚りかかりたくはない/ながく生きて/心底学んだのはそれぐらい……強い意志とナイーヴな感受性によって紡ぎだされた詩に、高瀬省三氏のカットを添えて贈る瀟洒な一冊。[解説]山根基世
0164
ちくま文庫
「倭国」から「日本国」へ。そこには中国大陸の大きな政治のうねりがあった。日本国成立過程を東洋史の視点に立ち、従来の縄文時代、弥生時代、古墳時代といった歴史区分ではなく世界史の一部として捉え直す刺激的論考。
0165
ちくま文庫
ラバウルの軍司令官・今村均。不充分審議のまま戦犯として処刑される部下を目のあたりにし、自らの意志で苛酷な状況の戦犯収容所に入る。一人の軍人の姿を描くことで戦争と人間の真実を問う。[解説]保阪正康
0166
ちくま文庫
会社が倒産!どうしよう? ちゃっかり者のお嬢さんとポンコツ野郎が繰り広げる、人生巻き返し奮闘記。食通の文豪・阿川弘之が腕を振るったスパイシーラブストーリー! 昭和の極上エンタメ召し上がれ。[解説]平松洋子
0167
筑摩選書
『荘子』はすこぶる面白い。読んでいると「常識」という桎梏から解放される。それは「心の自由」のための哲学だ。稀代の思想家の、非常識で魅力的な言語世界を味わい、「遊」の世界へ読者をいざなう。
0168
単行本
フランスの生んだ世紀のピアニスト・コルトーの高弟として偉大な足跡を残した名女流タリアフェロが完成した奇跡のテクニック―詩的香気あふれるイメージへの基本を丁寧に解説する、学習者必読の書。
0169
単行本
国内有数の大地主の家に生れた総領息子・鈴木信太郎が、日本におけるフランス文学研究の基盤を築き大きく発展させるまで、激動の時代の歩みをたどり稀代の文学者の“学問に生きる喜び”を極めた生き方を描く。
0170
単行本
だれも知らないマンガの歴史。本人による回想、唯一の弟子の証言、最後のインタビュー、リスト付作品論などでつづる、もうひとりの巨匠の知られざる全貌。[装丁]祖父江慎+阿部聡 [カバー表4,表紙,巻頭写真]荒木経惟
0171
単行本
追いつめられ、ふみにじられた心を切々とうたい、絶望からはい出したみずからの体験をふまえて「あなたも生きてください」と語りかける詩13篇、60頁。絵は司修氏。
0172
単行本
団鬼六絶筆。次期本因坊を確実視されながら悲運一転、野に下った伝説の棋士・雁金準一が一世一代の勝負、大正大争碁に挑むまで。著者急逝のため未完に終わった本編に高木祥一九段による解説「その後の雁金準一」を得て出版。
0173
ちくま文庫
甘くて、懐かしくて、ほろ苦い、秘密。貧しかった時代の手作りおやつ、日曜学校で出合った素敵なお菓子、哲学的思考を呼び覚ます穴の存在……。ドーナツアンソロジー。
0174
単行本
20世紀最大の批評家ヴァレリーが、強い精神の力を持って自ら志向するものへと深くきびしくつき進んでいった画家ドガの「肖像」を、多彩な32の断章によって見事に刻み上げた円熟期の傑作。
0175
ちくまプリマー新書
1秒はどうに計る? 時代と共に1秒の定義も変化している。1秒を計る技術の最前線に迫る。137億年動かし続けても1秒以下の誤差という最先端のイッテルビウム光格子時計とは?
0176
ちくま文庫
ラッパーのECDが写真家の植本一子に出会い、同棲から結婚、長女の誕生と家族になるまでの日々。変化していく日常を真摯で愛情を深く隠した文章で描く。10年後の二人によるあとがき付。[解説]窪美澄
0177
ちくま文庫
五分の魂はかくもおかしくうつくしい……。緻密でユーモアあふれるタッチで描かれる虫の暮らしが、絵巻物やお伽草子といった日本古来の想像力にのせてファンタジックに展開される、昆虫漫画の金字塔。[解説]メレ山メレ子
0178
ちくま新書
環境の変化で滅びゆく虫たち。なかでも誰もが注目せずおざなりに扱われているやつらに会うために日本各地を探訪する。発見するまでの格闘や発見時の喜び。虫への偏愛が暴走する!
0179
ちくま学芸文庫
圧制は、支配される側の自発的な隷従によって永続する――支配・被支配構造の本質を喝破して世を震撼させた古典的名著。20世紀の代表的な関連論考を併録。[解説]西谷修
0180
ちくま学芸文庫
ニネベ出土の粘土書板に初期楔形文字で記されたシュメールの断片的な神話に登場する実在の王ギルガメシュの波乱万丈物語。「イシュタルの冥界下り」併録。他の神話との関係も論じられている最古の世界文学。
0181
ちくま文庫
かつて都大路を百鬼夜行し、一つ目、天狗、こぶ取りの鬼族が世間狭しと跳梁し、また鬼とならざるを得なかった女たちがいた。鬼は滅んだのか? 日本の歴史の暗部に生滅した〈鬼〉の情念を独自の視点で捉える。[解説]谷川健一
0182
ちくま文庫
他人の悩みはいつの世も蜜の味。大正時代の新聞紙上で129人が相談したニッポンの悩みカタログ。娘の求婚者が醜いので断りたい。何不自由ない暮らしが空しい――。悩みが時代を映し出す。[解説]小谷野敦
0183
ちくま学芸文庫 M&S
非相対的量子論から相対的量子論までを、簡潔で美しい理論構成で一気に登りつめる入門教科書。よみがえった幻の名著。[解説]江沢洋
0184
ちくま学芸文庫
猫の絵を猫に見せたら寄って匂いを嗅ぎだした……。生物の世界観を紹介しつつ人間の認識論にも踏み込む。動物行動学の権威による目から鱗が落ちる一冊。[解説]村上陽一郎
0185
ちくま文庫
大人気コラムニストが贈る怒涛のコラム集! スポーツ、TV、映画、ゴシップ、犯罪……。知られざるアメリカのB面を暴き出す。[解説]デーモン閣下
0186
ちくま文庫
袴田巌氏の無罪を確信しながらも一審の死刑判決文を書かされた裁判官の視点を通して冤罪の構図を描いたドキュメント・ノベル。死の恐怖に晒された男と、良心の呵責に苛まれ続けた男の姿。[解説]亀井洋志
0187
ちくま文庫
明治維新期に越後長岡藩の家老の家に生れ、厳格なしつけと礼儀作法を身につけた少女が開花期の息吹にふれて渡米、近代的女性となるまで。全米ベストセラー、大正時代に世界7ヶ国で翻=訳の傑作自伝。
0188
ちくま学芸文庫
抑圧が生んだ歪んだ自尊と復讐の書「黙示録」を読みとき現代人が他者を愛することの困難とその克服を問うた20世紀の名著。福田恆存「ロレンスの黙示録について」収録。[解説]高橋英夫
0189
単行本
1917年、民衆が街頭を埋め尽くし世界は赤く染まった――。不可能なはずの革命が成し遂げられた瞬間。だが……。歴史の奔流に命を賭し抗った人々が織りなす革命の実像をSF界の鬼才が鮮烈に描く。
0190
ちくま文庫
意識と無意識のあわいに立ちのぼる奇妙な風景。無気味なようで、可笑しいようで、心もとないようで。曖昧な夢の世界を精緻な言葉で描く表題作はじめ、特異な小説33篇。芥川龍之介の同時代評付き。[解説]多和田葉子
0191
ちくま文庫
家を捨て、妻子とも別れ、俗世の一切から放たれ「行乞流転の旅」の日々を俳句に託すしかなかった山頭火の全容を伝える一巻選集! 「草木塔」を中心に作者の境涯を象徴する随筆も精選収録。[解説]村上護
0192
筑摩選書
創業者古田晁の急逝から5年後の1978年、筑摩書房は倒産した。新しいメディアを模索し、文庫・新書を創刊。営業と物流も変革して再建をめざした40年の記録。創業78周年。6月18日は筑摩書房創業記念日。
0193
ちくま文庫
全作品を文庫に閉じ込めた、小さくも本格的な全集。第一創作集『晩年』から『人間失格』『もの思う葦』ほか随想集も含め清新な装幀で。没後70年。「太宰治と筑摩書房」特設サイトはコチラ
0194
ちくま文庫
東京大空襲の只中に、著者は「方丈記」を痛切に再発見した。中世の酷薄な世相を覚めた眼で見続けた鴨長明。その人間像を自身の戦中体験に照らして語りつつ現代日本文化の深層をつく。毎日出版文化賞受賞。[対談]五木寛之
0195
ちくま学芸文庫
小説執筆の傍らシャボテン栽培に打込み、世界的研究者となった龍膽寺。シャボテンへの偏愛が横溢した愛好家垂涎の伝説的随想集。「荒涼の美学」は、日常に疲れた現代人をいまだ惹きつけてやまない。[解説]田中美穂
0196
ちくま学芸文庫
悠久の時間と広大な自然に育まれたインド神話を平易に紹介。ヴェーダ聖典中の神々と神話、大叙事詩『マハーバーラタ』中心に選出した重要な神話を可能な限り。多彩にして奇想天外な神話の軌跡。
0197
ちくま文庫
主人公の有子は不遇な境遇から幾多の困難にぶつかるが、それでも健気に真直ぐ生きる彼女に手を差し伸べる人々が現れ、運命は好転していく……。青空のように明るく希望に溢れた日本版シンデレラ・ストーリー。[解説]山内マリコ
0198
ちくま学芸文庫
六十余度生きるか死ぬかの苛烈な真剣勝負を経て自得した、二天一流の兵法の奥義書。地・水・火・風・空の五巻で構成、人生の修養・鍛錬の書として読み継がれてきた。『兵法三十五か条の書』『独行道』付。
0199
単行本
HowではなくWhyと問うことでみえたのは、科学者たちの葛藤や煩悶の声だった。人とは何か。人はなぜ死ぬか。宇宙に終わりはあるか。科学者に問うことで人と科学の根源に挑む。
0200
ちくま文庫
マンガ表現の歴史を変えた! つげ義春ワールドの極点「ねじ式」に始まる“夢の作品群”と、並行して書かれた若い夫婦の生活を描いた“日常もの”を集大成。夢と現実のハザマに生まれた傑作群。