これでもかーちゃんやってます 好評発売中!
ちょっとくらい家が散らかってても、キーってつい怒っちゃっても、晩ごはんが少々手抜きなっても、いいんじゃない?完璧な母を目指すより、等身大で子育てしよう!
これでもかーちゃんやってます
上大岡トメ 著
定価 1,260円(税込み)
著者プロフィール
上大岡トメ
カミオオオカトメ
上大岡トメ(イラストレーター)
1965年生まれ。一級建築士。建築会社をへて、イラストレーターに。何でやってみないと気が済まない性格。HIPHOP、ジャズダンスが趣味。34歳で始めた柔道は黒帯。現在、夫と中学生のコドモ2人と山口県在住。
代表作は『キッパリ!たった5分間で自分を変える方法』(幻冬社)、『しろのあお』(飛鳥新社)など。
長女の足のサイズは25センチ。抜かされました。身長は私の方がまだ大きいけど、これも時間の問題でしょう。大きくなってくれるのは嬉しいけど、同時に一抹の寂しさもあります。
ウェブサイト 『トメカミカメト』
http://www1.ocn.ne.jp/~tomesan/
番外編
等身大をモットーに
私がイラストの仕事を始めてから、十七年の月日がたちました。その時、影も形もなかった二人のコドモたちも、今年長女が中三、長男が中一に。今でこそ、ごはんも着替えもフロも勝手にさっさと済ませますが、彼らがまだ手のかかる小さい頃のこと、いかに私が彼らを相手にしながら仕事をしてきたか、そんな日々のことをエッセイとイラストでこの度本にまとめました。それが『これでもかーちゃんやってます』。
そもそもイラストレーターになる前は、建設会社にいました。大学の建築学科を卒業して、就職。ホントは小さい頃からマンガが大好きで、漫画家になりたい夢もあったのですが。
大学の同級生だった夫とは学生時代からの付き合いで、結婚の話も具体的に。「仕事は一生したい、でも子育てもしたい」と漠然と思っていました。でも、就職した会社では当時育児をしながら働く女性は一人もいなくて、ここでは難しいな、と思っていました。
そこで会社にいながら、裏でイラストの仕事をぽつぽつとやり始めたんです。絵を描くことは大好きだし、イラストレーターだったら家でできるから育児もOKじゃん、という軽い気持ちで。やがて本気で取り組もうと思って辞表を出した時に妊娠が発覚。ちなみにその頃は既に結婚していました。
育児に有利なようにイラストの仕事を選んだものの、まだ始まる前からいきなり妊娠。出鼻をくじかれた! 自分の中では、イラストの仕事が軌道に乗ってから、コドモを、と思い描いていたのに。
こんなんですから、会社をやめてフリーになったものの、イラストの仕事はほとんどありません。妊婦が営業に行っても、すぐ仕事にはならないし。開店休業状態でした。
ところが風向きが変わったのは、長女を出産してから。新しい育児雑誌が創刊されることになり、そこでマンガを描く人を探していたのです。そしてその編集担当者が、元いた建設会社の後輩のだんなさま。話はとんとんと決まり、開店休業状態のイラストレーターが、いきなりメジャーな雑誌で連載を抱えることになりました。おまけにラッキーなことに、テーマは妊娠、出産、育児ですから、ネタは取材に行くまでもなく、家の中にいくらでもある。これを境に、他の仕事もどんどん増えていったのです。長女が仕事を持ってきてくれた?
こう書いていると、とっても順調に仕事と育児が進んでいるように見えますが、実はここからが大変。夫の転勤で、東京を離れて地方に行くことになったんです。
コドモが病気になっても、実家は遠くなってしまったから手を借りることはできない。夫と二人でお互い仕事をしながら、どうにかしなきゃいけない。結局似たような境遇の友達同士で、助け合うことになるんですが。
私の母は専業主婦。だから私の育児をいつも心配していました。遠く離れていて、かえって余計な心配をかけずによかったかも。
そんな時に私の気持ちを助けてくれたのは、「そうそう、私もなのよ」という働くおかーさんのコトバでした。「ああ、私だけじゃないんだ!」と思えると、決して今直面している問題がすぐ解決してなくても気持ちは軽くなるんです。
この本は私がしてきたことを、そのまま描きました。今、まさに現場(!?)にいる、小さいコドモを抱えながら仕事と育児とをがんばっているおとうさん、おかあさんがこの本を読んで、「こんなんでいいんだ!」とか「みんな、同じなんだ!」って思ってくれたら嬉しいです。そしたら、肩の力もぬけるでしょう?
コドモって小さい時はとにかく手がかかる、自分の時間も自由もかなり奪われるし。大きくなってくると、今度は手がかからない分、心配ごとや気にかかることも増えてきます。お金もどんどんかかるしね。小憎らしくてキーッとなることも多いけど、でも、私の場合はコドモのおかげで人間関係も価値観も、ぐっと広がりました。
そして何といっても、コドモの言動は親の鏡。コドモがイライラしている時は親もイライラしている。逆に自分に余裕がある時は、みんなおだやか。自分が変わると、相手も変わるということに気づきました。人間関係の基本かもしれません。
等身大をモットーに、今日ものんびりがんばるかーちゃんです。
(かみおおおか・とめ イラストレーター)
