私塾のすすめ ーここから創造が生まれる 齋藤孝/梅田望夫
レールのない時代をサバイブするには、一生学び続けることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場を、どこに見つけたらいいのか?「本」は過去の偉人への私淑を可能にするもの、「ブログ空間」は時空を超えて集うことのできる現代の「私塾」だ! 明日、次の一歩を踏み出すための、新しい学びの可能性を提示する、熱い対談!
第1章 志向性の共同体
明治と現代/ロールモデル思考=あこがれる力/ ロールモデルを消費する/「自分探し」への違和感/「けものみち」には直感が大事/二十年前にもしブログがあれば…/「志向性の共同体」と創造/ネットの中で「あこがれのベクトル」を見つける/「空気」をつくるのがリーダーの役目/コラム 梅田望夫「私のロールモデル」(今北純一、エスター・ダイソン、村上春樹)
第2章 「あこがれと」と「習熟」
機能不全に陥った教育/上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか/祝祭的な学び体験を重視する/「あこがれ」と「習熟」/コンサートツアーかアルバムづくりか/ブログ執筆と出版/万単位の人からの喝采体験/オリジナリティ重視か定着重視か/ネットは私塾/全日本国民に対してか十人に対してか/コラム 齋藤孝「私のロールモデル」(ナポレオン、嘉納治五郎、ゲーテ)
第3章 「ノー」と言われたくない日本人
「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽/「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」/量をこなすことをおそれない/打席にどんどん立てばいい/自分のなかに「私淑する人」をつくる/「好きな仕事」でないとサバイバルできない/メンタル面での自己浄化装置をもつ/「心で読む読書」、心の糧になる言葉をもつ/コラム 梅田望夫「私の座右の書」(『森有正エッセー集成』『近代絵画』『金子将棋教室』)
第4章 幸福の条件
生活が作品/「いかに生くべきか」を考えることは無駄か?/大陸的タイムスパン/やらないことを決める/優先順位のつけかた/「ウェブの細道」 /「How are you?」はなぜいつも「Fine」か/コラム 齋藤孝「私の座右の書」(『いしぶみ』『ある明治人の記録』『ツァラトゥストラ』)