岡本太郎の宇宙 全5巻
編集 山下裕二 椹木野衣 平野暁臣 カバー・帯デザイン 鈴木成一デザイン室

20世紀を疾走し、屹立した芸術家、岡本太郎。
はたして、岡本太郎とは何者だったのか――。
いま生誕100年を迎え、遺された著作によって
伝説と偶像を解体し、その存在の全貌に迫る、
決定版著作集。

対極と爆発

多面的に活躍した20世紀の巨人の全貌に迫る著作集。1巻は代表作『今日 の芸術』のほか、若き日の詩文、「夜の会」での討論から、大阪万博に賭けた決意までを集録、その生涯を貫く「対極」の思想を掴みだす。

本巻編集・解説=椹木野衣

刊行日 2011/2/10 JANコード9784480093714 定価:本体1600円+税

太郎誕生

太郎誕生

岡本太郎という屹立した芸術家の原点とは何だったのか。岡本かの子・一平という両親のもとで送った幼年時代、パリでの青春、戦争体験などを通して、彼の思想をつくりあげたものの根源に迫る。「母の手紙」「自伝抄」「パリの仲間たち」「わが二等兵物語」などを収録。
本巻編集=平野暁臣 本巻解説=安藤礼二

刊行日 2011/4/8 JANコード 9784480093721 定価:本体1600円+税

伝統との対決

「法隆寺は焼けてけっこう」「自分が法隆寺になればよいのです」――岡本太郎が 生涯をかけて格闘した「日本の伝統」とは果たして何だったのか。縄文土器に発見し た美の本質とは。代表作『日本の伝統』のほか「雪舟は芸術か」「伝統とは何か」等 を収録。
本巻編集・解説=山下裕二

刊行日 2011/3/11 JANコード 9784480093738 定価:本体1600円+税
日本の最深部へ

東北、熊野、沖縄……。各地を精力的に訪ね歩くなかで、見、語り合い、考えたこと。そこから立ち上ってくるのは、全く異質な「日本」の姿であった。文化の基層と本質にみごとに迫った岡本太郎の日本文化論を集成、その問題意識を側面から浮き彫りにする対論・鼎談も収録する。
本巻編集=山下裕二 本巻解説=赤坂憲雄

刊行日 2011/5/12 JANコード 9784480093745 定価:本体1600円+税
世界美術への道

殷周、縄文、アイヌ、メキシコ。西欧中心の価値観に否を突きつけ、日本列島の深部から環太平洋へと広がる岡本太郎の視線。時空を超えたそのまなざしの先にあった世界とは。未来に向けた壮大な世界美術史構想を明らかにする。
本巻編集=椹木野衣 本巻解説=今福龍太

刊行日 2011/6/10 JANコード 9784480093752 定価:本体1600円+税