『告白』と「「料理本」特集第2弾!」


<総合ランキング> (有隣堂書店全店調べ・8/31~9/6)
① Jamais Jamais『O型自分の説明書』(文芸社)
② 『ARASHI IS ALIVE!嵐5大ドームツアー写真集』(集英社)
③ 宮崎駿『崖の上のポニョ』(徳間書店)
④ 西尾維新『偽物語(上)』(講談社)
⑤ Jamais Jamais『A型自分の説明書』(文芸社)
⑥ 姜尚中『悩む力』(集英社)
⑦ Jamais Jamais『B型自分の説明書』(文芸社)
⑧ 編集工房桃庵『おつまみ横丁』(池田書店)
⑨ 森博嗣『目薬αで殺菌します』(講談社)
⑩ 細野真宏『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身につく本』(小学館)
                                        
<「料理本」特集第2弾!>
現在35万部突破の『おつまみ横丁』に始まり、いま本の世界で熱いのが「料理本」。ブランチでも7月に特集し大反響でした。その後、さらに新たな人気本が続々登場しているんです。今回は、今最も売れている本から、これから発売予定の注目作まで、特徴ある3冊をご紹介します!


◎編集工房桃庵『もう一軒 おつまみ横丁』(池田書店) 9月18日発売予定
この本をきっかけで厨房に入るようになったお父さん多数。そんな料理経験の少ない男性陣を中心に人気の本の第2弾は、大阪・東京の人気居酒屋を精力的に取材。300以上のレシピの中から美味しいものを厳選! 怒涛の185品が紹介されています。


◎板木利隆『からだにおいしい野菜の便利帳』(高橋書店)



料理本の中でも今ブームなのが「野菜本」! その中で最も売れているのが、現在19万部突破の『野菜の便利帳』。そこには、たっぷりの野菜を上手に食べるコツが満載されています。野菜の栄養価・旬・おいしい食べ方・正しい選び方・安全性など。一見すると、野菜の辞典のようです。


◎SHIORI『作ってあげたい 彼ごはん3』(宝島社)



テレビ・雑誌で活躍するフードコーディネーターSHIORIさん。アメブロ・料理ジャンルでダントツの人気を誇るブログとして注目を集め、シリーズ1、2だけで33万部を突破している人気シリーズ! SHIORIさんから「小さなキッチン、少ない道具で、パパッと作れてカレも喜ぶこと間違いなしの一品」を教えていただきました。


<今週の松田チョイス>
◎湊かなえ『告白』(双葉社)



松田 新人のデビュー作とは思えない、うまくて怖いサイコ・ミステリー、湊かなえさんの『告白』です。
 「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」……我が子を学校で亡くした女性教師の告白。教師がHRで明らかにした犯人とは。その真相は、「クラスメート」「犯人」「犯人の家族」らがモノローグ形式で語るうちに明らかになっていくのだが。高い評価を得て、小説推理新人賞に選ばれた話題作。>
谷原 優香ちゃん、はまったそうですが。
優香 はまりました。すごく面白かったです。語り口も面白いですし、会話があるわけじゃないですけども、会話しているような。全部、一人がしゃべるというか、圧倒的な文章力ですね。
松田 基本的にモノローグ、いろんな人の告白で綴られている。だから、その人が耳元でささやいてくれているような、真実を語りかけてくるような感じなんですけども。モノローグって、人間って、自分の都合のいいように歪めているじゃないですか。いろんな人の証言を重ね合わせていくと、みんなの歪みがどんどん見えてくるんですよ。
優香 そうなんですよ。本当に。
松田 だから、怖いんですよ。
優香 一つのものを、いろんな方向から見るので。普通、一人の気持ちしか解らないじゃないですか。こっち側からもわかるので、すごいですよね。
松田 そうですね。
谷原 ぼくは、ちょうど読み始めたところで、ちょうど第一章が終わったところなんですが。最初は女教師の独白から始まって、その教師であろうとする姿と、母親という姿と、女という姿が見えて、これはどうなるんだろうと、すごい楽しみで。でも、ミステリーだから、どんでん返しとかなんかあるんですか。
松田 ええ、途中までは、一つの事件をいろんな方から光を当てて深めていくんですね。ところが、最後にとんでもない大胆なラストが待っていましてね。怖いと言えば怖いです。
優香 怖いですね。はまります。
谷原 早く読みたいです。