2月21日、大阪国際交流センターで第24回織田作之助賞(主催・大阪文学振興会)の授賞式がおこなわれました。同賞大賞は、小玉武さんの『『洋酒天国』とその時代』(筑摩書房)と西加奈子さんの『通天閣』(筑摩書房)に授与されました。奇しくも、筑摩書房の本がダブル受賞となりました。
選考委員の辻原登さんは、「関西の文化といえば、ダンディズムと人情ですが、小玉さんの作品はダンディズム、西さんの作品は人情を見事に描いています」と授賞理由を語ってくれました。 小玉さんは「『洋酒天国』は企業文化の成果であり、わたしがいただくのは役得のようだ」と謙遜され、サントリーの佐治敬三さんと織田作之助さんとの縁を紹介してくれました。西さんは、「『賞に恥じないように』というようなガチガチの賞ではなく、優しく背中を押してくれるような賞なので、そこに大阪の懐の深さを感じます」と受賞の言葉を語ってくれました。
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