工学の歴史 ─機械工学を中心に

三輪 修三

「ものつくりの科学」

オイラー、モンジュ、フーリエ、コーシーらは数学者であり、同時に工学の課題に方策を授けていた。「ものつくりの科学」の歴史をひもとく。

工学の歴史 ─機械工学を中心に
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0153
  • 整理番号:ミ-20-1
  • 刊行日: 2012/01/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-09427-8
  • JANコード:9784480094278
三輪 修三
三輪 修三

ミワ シュウゾウ

1931年、名古屋市生まれ。名古屋大学工学部機械学科卒業。(株)明石製作所で振動計測機器の研究開発と設計に従事。その後、青山学院大学教授、同大理工学部長、同大副学長を歴任。同大名誉教授。日本機械学会名誉員。専攻は機械振動学、音楽音響、機械工学史。共著に『回転機械のつりあわせ』『機械力学』(共にコロナ社)、『振動・騒音計測技術』(朝倉書店)などがある。

この本の内容

工学とは「ものつくりの科学」である。動力を効率よく伝達する歯車の歯型はどのような曲線なのか。蒸気機関が出せる動力と効率は何によって決まってしまうのか。オイラーは伸開線によるインボリュート歯車を、カルノーは熱の理論を樹立した。「ものつくり」は科学に問いを課し、また科学から方策を授かってきた。本書は、その工学の歴史を、おもに機械工学と力学の話題を中心に展開した。技術開発や研究が最先端に達し、もはや参考となる文献・資料がなくなったとき、その解決のヒントは歴史のなかにある。幕末維新や近代日本に関する研究成果も意欲的に取り入れた力作。資料・図版を多数収録。

この本の目次

古代の機械技術と技術学―紀元前5世紀から後9世紀ごろまで
中世の機械技術と技術学(10‐14世紀)
ルネサンス期の機械技術と技術学(15,16世紀)―技術と科学の結合
動力学の誕生と発展(17世紀)―ガリレオからニュートンまで
動力学の展開(18世紀)―解析力学の完成
産業革命と近代エンジニア(18、19世紀)
エコル・ポリテクニク―工学と工学教育の誕生
近代機械工学の夜明け
産業技術の発展と機械工学
機械工学の専門分化と発展1―材料力学、機械力学
機械工学の専門分化と発展2―流体工学、熱工学
近代日本―機械工学の導入と定着
機械工学の現在と未来
終章―工学史への招待

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可