文庫

続 明暗

水村 美苗
定価:本体840円+税 刊行日: 2009/06/10 JANコード 9784480426093

漱石の死とともに未完に終わった『明暗』──津田が、新妻のお延をいつわり、かつての恋人清子に会おうと温泉へと旅立ったところで、絶筆となった。東京に残されたお延、温泉場で再会した津田と清子はいったいどうなるのか。
日本近代文学の最高峰が、今ここに完結を迎える。漱石の文体そのままで綴られて話題をよび、すでに古典となった作品。ちくま文庫で待望の復刊!芸術選奨新人賞受賞。

続 明暗

私小説 from left to right

水村 美苗
定価:本体780円+税 刊行日: 2009/03/10 JANコード 9784480425850

話題作『日本語が亡びる時』は、この小説を読んで、はじめてほんとうに理解できる!
少女の頃に渡米して以来、自分の居場所を探し求めてきた姉妹。
日本語・英語混じりの長電話が浮き彫りにする二人の孤独が胸に迫る。
本邦初、横書きバイリンガル小説!

私小説 from left to right

プロフィール

水村 美苗 ミズムラ ミナエ

東京に生れる。十二歳のとき、父親の仕事の都合で家族とともにニューヨークに移り住む。アメリカになじめず、改造社版「現代日本文学全集」を読んで少女時代をすごす。イェール大学および大学院で仏文学を専攻。のち、創作の傍らプリンストン大学などで日本近代文学を教える。著書に、『續明暗』(一九九〇年、芸術選奨文部大臣新人賞)、『私小説from left to right』(一九九五年、野間文芸新人賞)、『本格小説』(二〇〇二年、読売文学賞)、『日本語が亡びるとき』(二〇〇八年)などがある。