新年度に自己紹介をしたり、結婚式やちょっとした集まりで人前で話したりする機会は
意外と多い。そんな時に役立つ、スピーチやコメントのコツ、心構え。
恥をかかないレベルから「なかなかうまいな」と思われるレベルまで、どうステップアップするか。
「時間感覚」「身体感覚」の重要性、始まり方と終わり方、小ネタの集め方、シーン別のコツや
NGポイントまで、人前で話す時にはこれさえあれば大丈夫!
- はじめに
- だらだら話すな! 一番大切なのは時間感覚
- ストップウォッチを持ち、一分で話を終える
- 一五秒プレゼンを練習すると、驚くほどうまくなる
- 着地点を決め、「終わりのフレーズ」でしめくくる
- もじもじして恥ずかしがるのが一番みっともない
- 前置きや言いわけはいらない。いきなり本題に入る
- 「これだけは」伝えたい主張と、「決めフレーズ」を持つ
- 相手に向かって「開いた身体」になっているか
- 大声を出すより、声を張る感じが正解
- 声のボリュームは大中小の三段階で
- 強調したい時はゆっくりと。緩急をつけると抑揚がつく
- 声は方向性と距離感を持っている
- ボールを投げて、声の届かせ方を練習する
- 積極的に「意識の線」を張る
- 聴衆を六ブロックに分けて視線の方向を決める
- 好意的な人を見つけて、アイコンタクトをとって話す
- 扇風機方式で視線を流し、最終手段は「手」を使う
- 聴衆を誘導するという“奥の手”
- 実は聞き上手が話し上手という真実
- 小ネタを二〇個用意すれば、厚みのある話ができる
- 小ネタを練習し、古典芸まで高める
- 瞬発力をつけるには、つねにネタ帳を用意する
- ネタ帳でエピソード力、引用力をつける
- ネタには必ず自分の経験や感想を加える
- ネタの宝庫はテレビ。その日見た内容をすかさずメモ
- 本を一冊読むごとに一ネタ必ず増やしていく
- 小ネタ披露会をして、仕込みを万全にしておく
- スピーチとは新鮮なネタを出す料理店のようなもの
- コメントは間髪を入れずに言うのがポイント
- イメージや比喩を使って、ありきたりでないコメントにする
- 思いつかない時は素の自分を出す
- 使えるフレーズを用意しておく
- 当事者意識を持つと、新鮮なコメントになりやすい
- 視点を複数化して〝一人ディベート〞をする
- 視点を変えるにはクローズアップする方法もある
- 本質をふまえた上で斬新なコメントを考える
- AとBを比較して、共通項と違いを見つける
- AからBへ変わった変化をコメントする
- 民話や物語、童謡から想像力をふくらませる
- ホットなうちに三回話す
- 詳しい人に〝道案内〞してもらう
- 脳の中で芋づる式につながりをつけておく
- 日頃からプロの優れた仕事にふれておく
- ネットのレビューやコメントも参考になる
- 〝無茶ぶり〞でハイレベルなコメントセンスを鍛える
- この瞬間だけでもこれが好きだったら?
- すべてを「?」と「!」で伝えてみる
- 【自己紹介】
- 自分がハマっているものを話す
- 好きなものを書いた「偏愛マップ」を配る
- 動作とセットにして、印象に残す
- 着地点を決めておく
- 緊張する時は原稿を読んでもいい
- 【PTA、保護者の集まり】
- とにかく時間感覚が大事。三〇秒を厳守して
- 挨拶は手紙の「拝啓」と「敬具」の要領で
- お礼は具体的にポイントをあげる
- ネガティブな話はしてはいけない
- 子どもについてのポジティブな話題を報告する
- 【来賓に招待された時の挨拶】
- 教養が身につくネタを仕込んでいく
- ベタだが偉人の言葉は感心できるものが多い
- みんなで復唱する〝会場参加型〞なら場が盛り上がる
- 【受賞した時の挨拶】
- 「偶然」を使うとイヤミにならない
- 「誰々のおかげ」を強調する
- 【組織を代表する時の挨拶】
- 英語を使ってシンプルなキーフレーズをつくる
- 過去を思いださせて気持ちをひとつにまとめる
- 【結婚式の挨拶】
- 「おめでとうございます」を忘れずに
- ネタは二つ。旬な話題を盛り込もう
- 結婚式に自虐ネタはNG
- 【パーティーの挨拶】
- 自己アピールをしないよう気をつける
- 具体的なデータをあげると説得力が増す
- 【新人挨拶】
- 新人は声を大きく、ひたすら元気に
- 将来の話をして前向きさをアピールする
- 【部署異動の挨拶】
- 前の部署での仕事を軽くアピールする
- プライベートな話題を少し盛り込む
- 【会議の挨拶、説明】
- ホワイトボードにテーマを書いて、簡潔に
- みんなで説明する雰囲気をつくる
- 【企画会議・プレゼン】
- 交渉の基本は「利益・オプション・BATNA(バトナ)」で
- 言葉が自然にわき出てくるまで練習する
- 企画説明は「起承転結」ではなく「結結結結」で話す
- 主旨をタイトルにし、リスクにもふれる
- レジメがないのは、水着なしでプールに入るようなもの
- ポイントはシンプルに三つにしぼる
- 料理のレシピを参考にして説明するとわかりやすい
- とにもかくにも場なれして自信をつける
- 呼吸法で気をしずめ、自律神経を整える
- 呼吸法と手の動きをセットにすると、より効果大に
- 人指し指と中指で耳をつまんで、上下に動かす
- ひと口水を飲むと気持ちが落ち着く
- ジャンプして全身に血をめぐらせる
- おわりに