遠くの街に犬の吠える

遠くの街に犬の吠える

吉田 篤弘

「遠吠えを、ひろっているんです」彼は水色の左目を光らせた。……消えていった音、使われなくなった言葉を愛し収集する人たちと作家・吉田さんの小さな冒険譚。