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評論に託された危機意識を理解することが、
新しい認識を育てる。
高校生のための現代思想ベーシック
ちくま評論入門 二訂版
岩間輝生・太田瑞穂・坂口浩一・関口隆一 編
978-4-480-91741-6 本体1000円+税
『ちくま評論入門』、待望の二訂版。読解の基礎的手法は二色刷りでより丁寧に解説。11 教材を差し替え、扱う主題も一層多彩に。脚問・手引き、別冊解説集付き。
指導用CD-ROM(本文データ・評価用問題例データ・ワークシート)完備
編者のことば
この本は、自分の頭で考えようとする若い人々のために、その思考を豊かで確かな場所に導くことを願って編んだものである。幸いにして多くの若い読者に迎えられたが、改訂の機会を得て、収録評論を大幅に入れ替え、別冊解答編にも新たな工夫を試みた。人間は、自己と世界を深く考えることで、自由になる。この本が、若い人々の思考が目覚める場となれば、編者たちのよろこびはそこに尽きる。
目 次
第一部 評論への招待
 1 段落相互の関係 
 2 対比 
 3 具体と抽象
 4 レトリック─比喩の力 
 5 複数文章の比べ読み
第二部 
第一章 〈私〉のなかの〈世界〉……問いかける言葉
 高橋源一郎 「話しかけることば」
 松村圭一郎 「ほんとうの「わたし」とは?」
 大澤真幸 「未来の他者と連帯する」
第二章 〈他者〉と向きあう……呼びかける言葉
 伊藤亜紗 「触覚の倫理」
 鷲田清一 「つながりとぬくもり」
 芹沢俊介 「イノセンス」
第三章 AIと人間……究める言葉
 福岡伸一 「ふたつの誤り」
 松田雄馬 「人工知能は椅子に座るか」
 下條信輔 「視線のカスケード」
第四章 都市という現象……ひろがる言葉
 中沢新一 「東京タワー」
 松岡慧祐 「グーグルマップの世界」
 若林幹夫 「「誰か」の欲望を模倣する」
第五章 〈世界〉のなかの〈私〉……関わる言葉
 ブレイディみかこ 「現実に嚙みつかれながら」
 近内悠太 「交換と贈与」
 萱野稔人 「国家権力とはなにか」
第六章 芸術の創造力……形づくる言葉
 椹木野衣 「感性は磨けるか」
 永井 均 「マンガの哲学」
 加藤 周一 「日本文化の部分と全体」
第七章 ことば、この人間的なもの……ことばの言葉
 内田 樹 「他者の言葉」
 多和田葉子 「国境を越えることば」
 野矢茂樹 「動物の言葉・人間の言葉」
第八章 問いとしての現代……考える言葉
 上野千鶴子 「生き延びるための思想」
 藤田省三 「現代文明へのレクイエム――松に聞け」
 市村弘正 「失明の時代」
第九章 明日の世界を構想する……みちびく言葉
 山竹伸二 「空虚な承認ゲーム」
 丸山眞男 「現代における人間と政治」
 見田宗介 「現代社会はどこに向かうか」
内容見本

①評論読解のスキルを二色刷りで詳しく解説。
教材に入る前に、評論読解の基礎的手法を具体的に説明。項目は、従来の段落相互の関係・対比・具体と抽象・レトリックに、大学入学共通テストも見据えた複数文章の比べ読みを新たに加筆。

②自学自習用のワークシートを付属。

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