
母と二人三脚で介護に取り組むマンガ家、ニコ。
人が変わってしまったかのような
祖母との生活に疲れ果てたニコたちの前に、
認知症の心理学の専門家、サトー先生が現れて……?
ISBN:978-4-480-07322-8
本体 880円+税/288ページ
このマンガの作者。
宮城県育ち、都内で一人暮らし。
東日本大震災で実家が流されたり、
祖母が認知症になったり、母がガンになったりする。
猫が飼ってみたい30代。
高校時代「ご近所物語」(矢沢あい)のお便りコーナーに
イラストが採用され狂喜乱舞。
「私、漫画家になれるかも」と調子にのる。
好きな食べもの…レバ刺し、もっちりしたパン
認知症の心理学の専門家。
東京生まれ、千葉県育ち、大阪府在住。
豊富な知識と経験をもとにニコ家のピンチを救う。
自身の祖母も認知症で、母が自宅介護をしていた。
研究に打ち込むために無趣味主義だったが、
最近はそれを残念に思っている。
好きな食べもの…豆類全般、甘いものとお酒、
ハーゲンダッツ(ラムレーズン)
ニコの祖母。
宮城県生まれ。和菓子屋の娘で、9人姉弟の長女。
世話好きの働き者。
アルツハイマー型認知症になる前はニコ家の家事の
ほとんどを担い、孫・ニコの母代わりだった。
好きな食べもの…ケンタッキー、ふかしいも、
ハーゲンダッツ(バニラ)
ニコ家の飼い犬。
食いしん坊の暴れ犬。ドッグセラピーを期待され、大阪のおじの家からもらわれてきたが、婆には嫌われている。
ニコの母。
宮城県生まれ。クールな一匹オオカミタイプ。
家事は苦手で料理は一切しない。
好きなタイプは若き日の田原俊彦と
冬ソナのペ・ヨンジュン。
離婚してからはニコ家の稼ぎ頭として働き、
今は婆ルの介護のすべてを担う。
好きな食べもの…固やきそば、豆ご飯
ためしよみ
ためしよみ
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漫画で気軽に読める(大事)しかも重くなく楽しく読める(ここ本当に大事)そして分かりやすい(完璧)な作品だと思います。職場の認知症研修に使わせていただきました。とても好評でした。
日々の仕事で認知症の方の介護で悩むことも多いです。そんな時はこの本を読んで、改めて仕事に向かっています。
ニコ先生の漫画はパワーがあって読んでいてこちらも元気になるんです。
同じ宮城県南地域出身としては、婆ルもいつの間にか身内じゃないかくらい思い入れも強いのです。
泣けるほど嬉しいです。
私自身の母親も施設に入っていて、認知症のことはある程度のことはわかっていたつもりでしたが、改めて教えられたり、いろいろと腑に落ちたり、激しく納得したり、とても勉強になりました。
声を大にしていいたい!この本はとっても良い本です。
できるだけ多くの人に読んで欲しい。著者のお二人に感謝です。
あとがきの告別式の挨拶のくだりで、思わずぐっときてしまいました。
認知症の人が見ている世界をほんの少し覗くことができた気がします。ともすれば暗い気持ちになりがちな題材がポップにわかりやすく、そしてとても詳しく描かかれていて、あっという間に読みおわってしまいました。この本に出会えてよかったです。
もっと早くこの本に出会っていたら、祖母への接し方も違っていたのかなと思います。
介護はまだ先のことと思っている人にも、「今のうちに読んだ方がいいよ!」とおすすめしたいです。
この漫画と出会わなかったら、母の症状を認知症と思えず目を逸らし続けて、さらに色々なことが悪化していったことでしょう。
私と母を救ってくれた一冊です。
そうか、認知症の人はそんな気持ちなんだね、と理解でき、不安がすこし和らぎました。楽しい本で助けてくれて、ありがとうございます。