恩田陸『spring』オリジナル! 「語るしおり」

「彼は美しい子供だった」「ねえ、君、どこのバレエ教室で習ってるの?」「でも、萬君だけだったんです――花の香りがしたのは」「あんた、プロになるんでしょう?」「今日も一日、踊り切れますように」「だけど、それじゃなかったんだ」「巡り合わせ?運命?言葉はなんでもいい」「君は、一人でずいぶんと遠くまで行くんだな」「二人で同時に出てきたってところに意味がある」「踊りとは目に見える音楽だ」「それって幻想だよね?」「あの目から出ている何かに俺たちは照射されていた」「戦慄せしめよ」「春ちゃん、置いていかないで」「今でも思い出す夜がある」「残らない。でも、覚えてる」「オマエさ、いつも何見てんの?」

「やっぱり、語りたくなるダンサーっているんですよ」

『spring』の作中で登場人物の一人が、主人公・萬春の魅力についてこう語ります。
この言葉が象徴するように、春を取り巻く様々な登場人物が彼について語り、
万華鏡のようにその肖像が浮かび上がっていく本作。
読者も読み進めるごとに、気持ちが湧き上がるように誰かに語りたくなる作品です。
そこで! あなたの好きなセリフや好きな一文=「推し文」を、シェアできるようにしました。
【「語るしおり」の遊び方】
【「語るしおり」の遊び方】
  • 1. 「語るしおり」をかざして「推し文」を抜き出し、写真を撮る
  • 2. 写真と「#springわたしの推し文」をつけて投稿

本来は、本文を写真に撮ってSNSでシェアすることは著作権的にNGです。でも今回は著作権者である恩田陸さんにこの「語るしおり」を使っている場合に限り特別に許可をいただき実現しました。
「何も言えない、とにかく読んで!」と推し文を撮ってしおりに語らせるもよし、推し文と共に本作の推しポイントをとにかく語るのもよし。
恩田さんも「今まで書いた主人公の中で、これほど萌えたのは初めて」とおっしゃっています。もしあなたにも滾る思いがわいてきたら、このしおりを使って、思う存分発信してください。

【「語るしおり」の遊び方】
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