第33回太宰治賞

第33回太宰治賞受賞作が決定いたしました!

2017年5月8日(月)午後5時から、第33回太宰治賞(筑摩書房・三鷹市共同主催)の選考委員会が、三鷹市「みたか井心亭(せいしんてい)」で開かれ、選考委員四氏(加藤典洋、荒川洋治、奥泉光、中島京子)による厳正な選考の結果、以下のように受賞作が決定しましたので、お知らせいたします。


第33回太宰治賞受賞作

「タンゴ・イン・ザ・ダーク」 サクラ・ヒロ


【あらすじ】
 N市役所のこども課で働く三川ハジメが、ある日目を覚ますと、妻のKの姿がない。Kは地下室にこもり、火傷をしたので顔を見せたくないという。不思議に思いながらもハジメはいつも通り日々を送るのだが、Kが出てくる気配はない。そのうちハジメはKの顔を思い出せなくなっていることに気づく。地下室から出てきてほしいハジメは、あの手この手で交渉するが、Kは『オルフェウス』なる自作のアプリゲームで高得点を取ることや、暗闇の中での合奏を求める。結婚当初はよくやったタンゴのセッションで盛り上がる中、ハジメはKとの失われた絆を思い出すのだが――。


著者略歴
サクラ・ヒロ(さくら・ひろ)
大阪府出身、神奈川県川崎市在住。
1979年生まれ、37歳、男性。

なお、贈呈式および記念パーティの予定は以下のとおりです。
2017年6月13日(火)午後6時より(於 如水会館)
受賞作には、記念品及び賞金100万円が贈呈されます。