筑摩書房

しなやかで自律したチームのために

マネジメントの本質をつかむ 最新・最強の組織論!

NHK、ほぼ日刊イトイ新聞、
Harvard Business Review、
日経MBA講座などで話題の
新世代リーダーが送る最強の実践理論

WEBでも絶賛の声!

*本書のご感想をお寄せください。Twitterハッシュタグ:#チームの力

「読書会で読みたい一冊!
スポーツにも企業にも」

山本伸氏

多摩大学医療・介護ソリューション研究所シニアフェロー

先ほど終了したばかりのサッカーW杯アジア2次予選。初戦ホームで痛いドロー発進となった日本代表。格下と言えるシンガポール相手に、結局、焦りは消えず……。
11人のチームプレイであるサッカーは、欧州クラブで活躍する選手の「個」だけでもなく、「組織」としてのバランスが常に問われます。

  • 全文を読む
  • 特にフィールドに選手が散ってしまえば、監督やリーダーからのコントロールは難しいですね。
    同様の悩みや不安を、10人の部下を抱えるリーダーのアナタも感じていらっしゃるでしょう。
    実は本日の試合直後、ビジネス書を読み解きながら各々が自由に「組織」を語る会に参加していました。
    自身の選書のうちの一冊が、本日ご紹介する『チームの力』。
    まさにピッタリと思って購入しましたが、読んでびっくり! 本当に、今晩の日本代表にも適用できるのでは?と思える点が幾つかありました。
    以下に共有します。
    1)チームとは?目的を達成するための有機体である……まさにスポーツでも企業でも、定義は変わりません
    2)理念とは、価値観の表明であり、メンバー各々が心の底から大事にしている価値観を表明しあうことで創造される……別の書籍で、とあるアメフトチームが、選手全員参加のワールド・カフェでビジョンを構築した事例を読みました。まさに、理念からビジョンへ、のプロセスだったわけです。日本代表選手とのワールド・カフェ、やってみたいですね。当方個人的に2022年W杯で優勝を目指すために、何か出来ないかと模索中ですので(笑)。
    3)得意なこと、やりたいことが出来る割合を増やすのがマネジメント……これは、個々の特性を活かす点にも繋がります。
    その他、事例として「ほぼ日新聞」の糸井重里さんの言葉で「一番大事なことは明示しないという方法」や、「熱で周りを巻き込んだモノに、リソースを分配しプロジェクトを開始させる」といった組織づくりが大いに参考になりました。
    あなたも本書から、自分達にふさわしい、新しい組織論を引き出してみませんか?

「30年前に読んでいたら人生も会社も変わっていたでしょう」

矢崎和彦氏

株式会社フェリシモ 代表取締役社長

組織のトップやリーダーは必読です!
読み進めるうちに目からウロコの発見がいっぱいありました。30年前に読んでいたら人生も会社も変わっていたでしょう。でもね。今、触れる事が出来たので、今後の人生と会社が変わりそうです。西條先生が研究してこられた構造構成主義がとてもわかりやすく書かれています。ちなみに西條先生はふんばろう東日本支援プロジェクトのファウンダーでもあります。
皆さん、是非お読みください。

「何百冊の経営書よりこの1冊」

矢根克浩氏

歯科医療施設専門デザインPlanningBox 代表

今まで何百冊という経営本を読んできましたが、明確に原理を説明している本は殆どない。しかしこの本だけは、経営の原理をスバッと説明してくれている。
特に戦略とは何か? この漠然とした戦略という言葉をここまで具体的に書いている本には出会ったことがなかった。
また、人材配置に関してもこれからの人材活用を明確にしてしてくれています。能力だけで人を割り振るとなぜ失敗してしまうのか?等
経営で真剣に悩む人にこそ読んでほしい1冊。
お勧めです。

「客観的な視点に支えられたバラエティ豊かな組織論」

門松宏明氏

編集者

よく出来ている。構成も細かい表現も丁寧に成されていて、値段は知らないがこの充実度で新書ならおトク感ある。

  • 全文を読む
  • 編集さんの努力の賜物でもあろうけど、同時に著者自身も相当粘らないと芯が残らないはずで、一言で言って「大変でしたね〜……」という感じ。おつかれさまでした。>各位
    客観的な視点に支えられたバラエティ豊かな組織論、という感じで硬軟あわせもっているのが魅力の一つか。
    雑多になりがちなテーマだと思うけど上手くバランスが保たれていると思う。
    TVを見てないとわからないようなイマこの瞬間の話もあれば、TVを見ているだけじゃわからないようなカタい哲学の話とかもどちらも出てくる。
    村上龍さんの『69』という小説で主人公かそれに近い登場人物が「カタい話に自信を持ってるやつにはそいつが知らないような柔らかい話をすれば勝てる。柔らかい話しか知らないやつにはカタい話をすれば勝てる」みたいなことを言うのだけど、それをちょっと思い出した。
    つまりここに出てくるような話題のすべてを普段からカバーできてる人などほぼ居ないはずで、それにより広範な読者に対して引っ掛かりを与えることができる。
    だからと言ってそれが本全体の良さになるかはわからないし、ましてやそれが売れる要素になるかは知らないが、そのような面白さはあると思った。
    漫然と読んでいるとわからない(理解しづらい)部分がいくつかある。それは話がヘンという意味ではなくて、単に難しいというか内容が入り組んでいるということだ。じっくり集中して振り落とされないように付き合わないと、そもそも「やっぱりヘン」なのか「よく読めばわかる」のかすらわからない。この辺は学術的な論文などを読み慣れてる人ならさほどの苦労でもないかもしれないが。
    そしてそれらを中和するような役割を持っているのが主要な書き原稿の間に挟まっているコラム的なインタビューで、これらはむっちゃ柔らかい。
    書き原稿が「静的な書物」だとすればこれらインタビューは「動的なラジオ/TV」という感じ。固体と液体、ストックとフロー(ストリーム)みたいな分担感がある。
    これにより、メインのテキストを読むうちに迷子になった僕のような人でも「とりあえずインタビューだけ続けて読んでこう」みたいになって結局本自体には長めに付き合えるし、そうこうしているうちに本文の方でもミスチルとかその歌詞の抜粋とかが出てくるからそれがまた上手い具合に惹きつける要素となって、途中でポイと放り出されてそのまま印象が薄れていく、みたいな事態を回避しやすくなっている。
    冒頭に書いた「よく出来ている」とかその後に書いた「バランスがいい」みたいなのはそういうことでもある。
    長くその本に触っていると自然に愛着が出てくるもので、このように長く触れられる工夫がきちんと施されているのを「丁寧」とも言っている。
    細かいトピックの中にはそれなりに付き合いの長い(著書もいくつか読んでいる)僕でも初めて見聞きするような話題も少なくなく、それら個別の要素に対しては新鮮な印象というか新たな知識の吸収感を覚えたが、全体として何を得たかはちょっとわからない。
    わかるような、わからんような……ふたたび村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』だったか、闇の大物的な登場人物が好んで使う言い回しに「わからんような気がするな」というのがあるが、ポジティブな意味でそのようにも言ってみたい。
    ***
    本書が売れるかそうではないかはわからないが、本の内容自体は面白いから売れることもあるかもしれない。しかしそうなると不安になるのがボランティア団体「ふんばろう」および西條さんに批判的な人たちのことだ。
    想定できる反応として「自分たちの良い面ばかりを言ってる。問題だらけなのに」みたいなアンチ活動が起こりそうだ。
    何しろボランティアの現役時代にもそれはけっして無視できないだけあったのだから。
    さらに言うなら、そうした声のいくらかは必ずしも単なるデタラメということではなく、少なくとも批判者からすれば正当な根拠があってのことであり、しかし当のボランティア団体としてそうしたことに充分誠実に対応できたかと言えば残念ながらそうとは言えない。そして、そのような経緯は今もある種の負債として残っている。
    負債が残っていること自体をダメだというのではなく、それは少しずつ着実に返していければ良いことだが、その前に非効率なかたちで、本書をもとにそうした問題が再燃することは懸念の一つだ。
    この辺については以前からあちこちに書いているし当事者にもつど伝えているから大丈夫だろうとは思いたいが、懸念は懸念として一応またここにも書いておく。
    ちなみにこうした問題の解消方法はシンプルで、以下を忘れなければいいと思う。
    ◎ 相手の身になること: もしも自分が相手の立場だったらどう思うか?
    ◎ 時間をかけること: 短期間でできることは余りにも限られているが長期間でできることはあらゆる想像を超える
    やがてこの辺もスッキリしてくれるといいのだけど。
    ちなみに本書でもその辺については多少なり踏み込んでいる。もっと突っ込めるとは思ったが、クオリティを保ったままそのエッジを効かせるのはなかなか大変だろうからやはりこのぐらいが落とし所なのかもしれない、とも思う。
    ***
    僕や同ボランティアメンバーが読んだ印象と、今まで西條さんのことを知らなかった人が読んだ印象とではだいぶ違うかもしれない。
    そこが楽しみな本だと思う。

「壁を乗り超えていくヒント」

前田出氏

株式会社 未来デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人 生涯学習認定機構代表理事

新しく組織を作り、成長して行く中でぶつかる壁を乗り越えていくヒントがたくさんあります。

  • 全文を読む
  • これは、 協会ビジネスを立ち上げるすべての理事長に読んでほしい本です。
    「なぜ、メンバーが自立的に動くチームができたのか?」
    「なぜ、理念が意思決定の重要な指針になりうるのか?」
    「なぜ、リーダーの人格がチームの体質を決めるのか?」
    「なぜ、チームの方針がぶれずに運営できるのか?」
    新しく組織を作り、成長して行く中でぶつかる壁を乗り越えていくヒントがたくさんあります。
    リーダーシップとは
    1)特定の状況下で
    2)自分の特性を活かして、
    3)チームの目的を実現するための技能

    これが頭ではなく、体現できるようになれば「理念」と「収益」を両立する協会は作れます。
    予測できないプロジェクトを運営する時、リーダーはどのように行動すればいいのか?

    未曾有の東日本大震災の後、既存の支援機関が機能停止状態になった中、西條さんが作り上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」は目的を明確にし、それを状況に応じて達成する仕組みを作りだした。

「「満を持して」という表現の似合う渾身の一冊」

横山信弘氏

株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長

“しなやか”であることはどういうことか、これは私にとっての強い“問い”となって心に残ることとなりました。

  • 全文を読む
  • 安っぽい表現はできる限り控えたいですが、それでも「魂を揺さぶられた」と形容するにふさわしい『人を助けるすんごい仕組み』(ダイヤモンド社)は、衝撃の名著でした。この傑作が世に出てから、すでに3年が経過。ずいぶん時間が過ぎたと私は思うのですが、著者である西條剛央さんが率いる「ふんばろう東日本支援プロジェクト」は、日本のみならず世界にもその存在意義が認められまでになり、2014年に「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」他、数々の名誉ある賞を手にしました。
    この、奇跡にも近い組織の若きリーダー、西條さんの新刊が出たのです。ぜひ紹介させてください。
    ご本人からも伺いましたが、まさに 「満を持して」という表現の似合う渾身の一作です。「構造構成主義」にスポットライトを当てた組織論の書。先述の書でも紹介された、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を大成功させる根幹の理論を詳しく解説しています。
    私が最も注目したのは「方法の原理 」。方法の有効性は、“状況”と“目的”によって変わるという原理のことです。機動性、臨機応変性が求められた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」は、「クジラではなく小魚の群れのように一瞬で方向転換できる”機能体”」でなければならなかった。これが奇跡のチームである「ふんばろう」の最大の特徴であると私は捉えています。
    “しなやか”であることはどういうことか、これは私にとっての強い“問い”となって心に残ることとなりました。 私が西條さんとの対談で、よく覚えている単語が「成功の呪縛」です。過去の成功体験により、その方法が有効であればあるほど、その人の中で方法が絶対的な存在になってしまう、という文章が本書の中にあるのですが、まさにこのことだと思いました。 企業の現場に入り込み、組織を改革 し、組織の目標を達成することが私の仕事です。そんな私の拠り所になるのは「方法」以外の何者でもありません。試行錯誤の連続によって確立した方法には当然自信があり、その方法を否定されれば、私自身のアイデンティティを否定されることにも繋がりかねないほどです。そう、経営コンサルタントの私に、方法は絶対的な存在です。しかし本書では、”状況”と”目的”によってどのような方法を選択するかは、流動的に変化する、と説いており、強烈に私の自尊心に強い”問い”を投げかけてきます。
    ただ、この“問い”に私たち企業コ ンサルタントも答えなければなりません。そういう時代になってきたのです。ボランティアチームのみならず、企業経営においても、チームの“しなやかさ”は極めて重要な要素となっていきます。数年先も予測ができないほど外部環境は超高速に変化しており、その時代、その時代に考案された方法は、すぐにレガシー化し、埋没コストへと変容していく可能性があるからです。クジラのような巨体では生き残れず、小魚の群れで形成する“しなやかな”チームを目指すべきなのです。
    はからずも、あとがきで伊那食品工 業の名を目にしました。塚越会長の名著「年輪経営」についても触れられています。早い段階から「発展的解消」を考えていた「ふんばろう」のチームと異なり、創業から50年以上も発展し、成長し続ける伊那食品工業もまた”機能体”の組織であると気づいたとき、私は大きな衝撃を受けました。まだまだ学ぶべきことが膨大にあると。

「視点そのものが変わった」

倉地類人氏

株式会社ギフト代表取締役

今までかなりの数の啓発本やビジネス書を読んできましたが、それらから得たメソッドや理論で、頭の中に散らばっていた点と点が、バシッ!と線でつながった

  • 全文を読む
  • ふんばろう東日本プロジェクトを組織されたことでも著名な西條剛央先生が書かれた「チームの力」という本を読みました。
    普段、本の感想などはしたことがないですが、あまりにも素晴らしい内容だったのでレビューします。
    ***
    今までかなりの数の啓発本やビジネス書を読んできましたが、それらから得たメソッドや理論で、頭の中に散らばっていた点と点が、バシッ!と線でつながった ようなイメージ、というのが一通り読んだ後の感想です。読んだ後は、頭の中で自動で整理しようとするのでしょう、眠れなくなりました……。それ程の内容でした。一回では無理なので今は三度目の読書進行中^^。
    まだまだ本当の理解には程遠いので実践しながら理解しようと思いますが構造構成主義の原理を知ってから、単なる漫画本、例えば『進撃の巨人』を読んでいるときでさえ自分に応用できる点はたくさんあると思えるようになり、視点そのものが変わったことに気づきました。
    会社経営だけではなく、生き方、哲学まで考えさせられる内容で、応用性が非常に高くて実践的です。
    世にあるたくさんの書籍、例えば啓発本ひとつとっても、「目標は紙にかけ」「習慣が大事」、成功するためのやり方は書かれていても、それがなぜ有効なのか、論理的に説明している書籍は少ないように思います。第一、方法だけ教えられても理屈が抜けている場合、腹に落ちず行動に移せない人たちが多いように思いますし、僕自身もそうでした……。
    「方法の原理」をはじめ、例外なく当てはまる原理を問いかける構造構成主義を知ったことは強力なツールとなり、大きなブレイクスルーとなりました。自分自身のもっている力が発揮できる確信さえ持てます。発揮するための原理を理解したためです。
    既にこの本は、まわりの経営者仲間の間でも話題になっていて、今後、「構造構成主義」の考え方を経営に取り込み運営していく経営者は増えると思いますし、実際、僕自身、仲間の一人に本をプレゼントし、その輪はどんどん広がる様相です。その中で、事例、アイデアがどんどん集まりブラッシュアップされることで、どんなことになるか楽しみでなりません。
    誤解がないように言うと、この本は経営者向けというわけではありません。チームを運営するための必要なこと、原理が書かれたもので、経営者のみならず、独立を目指す人、人を束ねる立場の人など、様々な立場、状況で応用可能な内容で、かなりお勧めです。
    ページは薄い本ですがその影響力、破壊力。半端ではないと思います。
    ***

    西條剛央先生 素晴らしい理論をありがとうございます。

Twitterより

達増拓也氏

岩手県知事

『チームの力』。西條さんには県幹部会議や 「いわて復興塾」で講演を頂いた。対立を乗り越えて目的を達成する組織論は、東日本大震災からの復興に大いに参考になる。県民党スタンスの論拠でもある。

「今年読んだ中で最高の書」

新井和宏氏

鎌倉投信株式会社取締役
『投資は「きれいごと」で成功する』
(ダイヤモンド社)著者

これほど、一つ一つの言葉の定義(本質)が重要であることを気づかせてくれた書籍は未だかつてない。チームとは何か、理念とは何か、リーダーシップとは何か、方法とは何か。
鎌倉投信を設立する際、一つ一つの言葉にこだわった。鎌倉投信の投資哲学は「投資はまごころであり、金融はまごころの循環である」。哲学の重要性は理解していたつもりだが、当初は情緒的にしか映らなかった。西條さんの理論は、この一見情緒的に感じるものごとに対して、「本質」という言葉でロジカルな思考へ導き、前例主義的な思考から解放してくれる。早くこの本に出会えていたなら、ここまでこの哲学を伝えることに苦労せずに済んだと思う。
何らかの集団をリードする人は、この本をぜひ読んでほしい。悩んだ人であれば、この本の本質が理解できるはずだからだ。より良い組織にするためのヒントが満載である(3回読んだがまだ消化しきれないほど〈笑〉)。この本を上梓してくれた西條さんに感謝したい。

『チームの力』西條剛央 著

ちくま新書 9784480068309
本体780円+税

『チームの力』西條剛央著

購入はコチラ

目次

試し読み

『進撃の巨人』の“巨人”とは何か

『進撃の巨人』はなぜ流行るのか/“巨人”とは何か/“強い力”が欲しい/小さな力を集めて大きな力に/構造構成主義を「ふんばろう東日本支援プロジェクト」に活かす/チームは希望を作る

なぜ未曾有のチームができたのか

メンバーが自律的に動くチーム/境界のないチーム/しなやかな組織作り/SNSにおけるミス・コミュニケーションを減らす/感情は論理に先立つ/感謝を忘れたときチームは崩壊する/対立を超える考え方/「何でもいいから意見を言ってください」はNG/チームを運営する強力なツール

なぜ心理学に進むことになったのか

どんなチームを作るのか―「価値の原理」

1. チームの骨格―目的・理念・ビジョン チームとは何か/「目的」を注意深く明文化する/目的に忠実であることの重要性/自律的なチーム作りに必要なこと/理念こそ意思決定の重要な指針/理念の共感機能/理念とは価値観が表明されたもの/思考停止してはいけない/理念の本質とは何か/ビジョンとは何か/「ふんばろう」が掲げた二つのビッグビジョン/ビジョンが過去・現在・未来をつなぐ/価値とは何か/「個別理論」と“原理”の決定的違い

2. リーダーシップとは何か はじまりは「ダメなリーダー」/リーダーシップのメタ方法論/性格は変えられない/欲望で歪められた知性は“正しく”不正解を導く/信頼できるメンターの存在/感性が似ている「第三者としての自分」を探す/人は「言っていること」より「やっていること」で判断する/状況に応じてリーダーや権限の範囲を変える/リーダーシップに最も大切な要素とは何か/なぜ本心は伝わってしまうのか/リーダーの人格に応じて組織の体質が決まる/雰囲気はごまかすことができない/なぜリーダーシップのテクニックは通用しないのか/人格を高めるとはどういうことか/誠実なチームを作るために何をすればよいか

メンタルが身体パフォーマンスを変える

ブレないチーム運営―「方法の原理」

哲学はビジネスの現場でも役立つ/“方法の原理”という普遍的な考え方/新たに開発した物資支援の「方法」/原理を踏み外したときに失敗する/状況に応じて柔軟に方法を変える/組織の成長段階に合わせてあり方も変える/組織が不合理な選択を行う理由/埋没コストは過去へのとらわれ/感情に引っ張られないために必要な「論理」/求めるべきは適切な「問い」/なぜ前例主義に陥るのか/達成バイアスと失敗回避バイアス/正当性をいかに相手に伝えるか/建設的に代案を出し合うためのスキーム/戦略とは何か/マイクロソフトとアップルにみる戦略/しなやかなチーム作りのための“戦略の原理”/被災地支援にみる“戦略の原理”の有効性/新指標は実現できてこそ「戦略」となる

ビッグウェーブ

機能するチームとは―「人間の原理」

1. 適材適所とモチベーション 適材適所とは何か/すべての人間に共通する心の本質とは何か/モチベーションは関心に基づく/「関心」は見落とされやすい/才能の壁と関心の壁/日本一社員満足度の高い会社にみる実践例/できるだけ関心と能力にみあった仕事を/“本質”の有効性はどのように判断されるのか/一番大事なことは明示しないという方法/“適材適所の原理”によるダイナミックな采配/多くの仲間を巻き込むプロジェクトのみ始動できる/従業員をボランティアと思うことで人間の本質に沿いやすくなる/“インタレスト・ベースド・マネジメント”/個人のモチベーションとチームのパフォーマンスの両立/グーグル「20%ルール」の威力/20%ルールとは何か/20%ルールの最も重要な成果とは/重要なのは時間ではなく自由である/フロー理論/真にイノベーティブなアイデアが生まれるための条件/何が集中を妨げるのか/フロー状態を生み出す環境の作り方/業務に夢中になる/20%ルールはどこでも同じ効果を発揮するのか

2. 信念対立の回避と解消 「異なる正しさ」をぶつけ合う“信念対立”/ボランティア同士の信念対立/価値判断の根拠を 問い直す/「関心」の「きっかけ」にまでさかのぼる/熱意の空回り/「正しいことをしている」という信念の危うさ/別の価値観を認める/誰もが〈物語〉を持っている/チーム医療での実践/無理に統一しなくてもいい/“原理”とは上手に考えるための視点

アルス・エレクトロニカ授賞式

試し読み

あとがき―“いいチーム”とは何か

主要参考文献
初出一覧