筑摩書房

東京β 更新(ルビ:アップデート)され続ける都市の物語

速水健朗 著 ISBN:978-4-480-86443-7 本体1400円+税

フィクションから“東京の変化”を探る、画期的都市論!

東京β 更新(ルビ:アップデート)され続ける都市の物語

東京の街は、常にその姿を変化させている。
東京の街角に何か新しい建築物ができたなと気がつくことがあっても、
かつてそこが何だったのかは、もう思い出せはしない。
そんなことはあまりに当たり前になりすぎていて、
誰も思い出そうとすら考えないのだ。 東京とは、そんな街である。 その意味を込めて本書のタイトルは、『東京β』とした。
永遠に完成しないという意味合いを含めてβと命名することがITの世界で
流行ったのは少し前のことだ。完成せずに更新し続ける街をテーマにした
都市論であることを示すのにふさわしい題名だと思ったからだ。
(本文より)

東京β 更新(ルビ:アップデート)され続ける都市の物語

速水健朗 著 ISBN:978-4-480-86443-7 本体1400円+税

本書で取りあげている作品

羽海野チカ『3月のライオン』、鎌田敏夫『男女7人夏物語』、桐野夏生『ハピネス』、白河桃子『格付けしあう女たち』、鈴木光司『仄暗い水の底から』、永井荷風『断腸亭日乗』、本間洋平『家族ゲーム』、岡田晋平『太陽にほえろ!伝説 ——失踪15年 私が愛した七曲署』、法輪知恵編『踊る大捜査線研究ファイル』、村上春樹『ノルウェイの森』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、大藪春彦『蘇える金狼』、岡崎京子『リバーズ・エッジ』、伊藤和典『機動警察パトレイバー』、大友克洋『AKIRA』、司馬遼太郎『坂の上の雲』、坂口弘『あさま山荘1972』 など