前田敦子はキリストを超えた 〈宗教〉としてのAKB48 濱野智史著

秋元康氏推す! 「面白かった。前田にこの本をあげよう。」

佐々木俊尚氏推す! 「AKB48が宗教的なプラットフォームになってるというアーキテクチャ論で、かなり面白い。特に匿名のノイズをどう見るかという部分が実に斬新。」

「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください。」この言葉に充溢するあっちゃんの「利他性」こそが、前田敦子がキリストを超えたアルファにしてオメガのポイントである。それはキリストの「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」に匹敵する、自らを犠牲にする者の利他性に満ちた言葉である。(本文より)

AKB48の魅力とは何か? なぜ前田敦子はセンターだったのか?
〈不動のセンター〉と呼ばれた前田敦子の分析から、AKB48が熱狂的に支持される理由を読み解いていく。
なぜファンは彼女たちを推すのか、なぜアンチは彼女たちを憎むのか、いかにして彼女たちの利他性は育まれるのか……。
握手会・総選挙・劇場公演・じゃんけん大会といったAKB48特有のシステムを読み解くことから、その魅力と社会的な意義を明らかにする。
圧倒的情熱で説かれる、AKB48の真実に震撼せよ!

著者プロフィール:濱野智史(はまの・さとし)

1980年東京生まれ。批評家。慶應義塾大学環境情報学部卒業。同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専門は情報社会論。国際大学グローバル・コミュニケー ション・センター研究員を経て、現在、株式会社日本技芸にてリサーチャー。2011年から朝日新聞論壇時評委員、早稲田大学/千葉商科大学非常勤講師を務める。著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版、2008年)。共著に 『AKB48白熱論争』(幻冬舎新書、2012年/小林よしのり、中森明夫、宇野常寛との共著)、『希望論』(NHK出版、2012年/宇野常寛との共著)などがある。