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自らの名に無数の季節を抱く
無二の舞踊家にして
振付家・萬(よろず)春(はる)。
少年は八歳でバレエに出会い、
十五歳で海を渡った。
同時代に巡り合う、
踊る者 作る者 見る者 奏でる者――
それぞれの情熱がぶつかりあい、
交錯する中で彼の肖像が
浮かび上がっていく。
彼は求める。舞台の神を。
憎しみと錯覚するほどに。
一人の天才をめぐる傑作長編小説。
今まで書いた主人公の中でこれほど萌えたのは初めてです。恩田陸
ピアノコンクールを舞台に若き才能たちが
音楽へ挑む姿を描いた、
史上初の直木賞&本屋大賞W受賞作
『蜜蜂と遠雷』から進化を遂げる、
新たな代表作誕生!

お知らせ

新聞

2024.04.14

読売新聞にて紹介されました。(評者:池澤春菜さん)
「構成の工夫、際だった輝きをもつ、いずれ劣らぬ魅力的な登場人物たち、そして作者のバレエに対する深い愛と尊敬から生み出された、傑作バレエ小説。」

ラジオ

2024.04.11

FM COCOLO『CIAO 765』でジュンク堂書店姫路店の角石さんに紹介されました。

雑誌

2024.04.12

「GINZA」にて紹介されました。(評者:豊崎由美さん)

雑誌

2024.04.01

「週刊現代」にて紹介されました。(評者:青柳いづみこさん)

雑誌

2024.03.25

「クロワッサン」にて著者インタビューが掲載されました。

雑誌

2024.03.22

「小説現代」にて紹介されました(評者:紀伊國屋書店横浜店 川俣めぐみさん)
spring
恩田陸

spring

好評発売中

448頁/定価:1,980円(10%税込)/ISBN:978-4-480-80516-4

【初版限定特典】書き下ろし番外編「反省と改善 spring another season」付き
本書は既に重版が出ています。書店様店頭には特典付きの初版と、特典未収録の二刷以降の両方が並んでいる可能性があります。お求めの際にはお客様ご自身でご確認ください。

全国の書店員さんから熱狂の声、続々

「すごい作品を読んだ」と暫く放心。舞踊の神を追い求め続ける春の行く末を、これからもずっと見届けたいと願った。五感に響く、美しく壮大な物語。バレエという芸術の世界へといざなってくれる、未だかつてない至福の読書体験。私にとってかけがえのない一冊となりました。
── 紀伊國屋書店久留米店

池尻真由美さん

とんでもない本だった。ずっとハルを知っていた気がした。ハルのファンになってしまった。映像が見えるとはこういうことか。脳内で音楽が、肌は周りの人々の熱気まで感じた。憧れ、悩み、焦り、過信、才能。道を極めるひとたちの全てが詰まっていた。体に残る1冊だった。
── 福岡金文堂志摩店

伊賀理江子さん

「ブラボー!」と、思わず叫びたくなりました。感情の全てを揺さぶり、昇華させてしまう魂の踊りに。一人の天才の、この世のカタチを表現しようとする凄まじさに驚愕し、美しさに心を奪われました。
── 蔦屋書店ひたちなか店

安直美さん

とんでもない存在に出会ってしまった。飄々としている不思議な人だと思って油断していると、春一番のような強い風が吹きつけて、いつの間にか身も心もさらわれてしまう。私は確かに、彼が持つ一万もの春の一部を目撃できたのだと思う。それが誇らしいようなうれしいような、いくつもの感情が湧き上がってきて、すっかり春の、そしてバレエの虜になった。
── 明屋書店喜田村店

高橋杏奈さん

恩田陸『spring』オリジナル! 「語るしおり」

「彼は美しい子供だった」「ねえ、君、どこのバレエ教室で習ってるの?」「でも、萬君だけだったんです――花の香りがしたのは」「あんた、プロになるんでしょう?」「今日も一日、踊り切れますように」「だけど、それじゃなかったんだ」「巡り合わせ?運命?言葉はなんでもいい」「君は、一人でずいぶんと遠くまで行くんだな」「二人で同時に出てきたってところに意味がある」「踊りとは目に見える音楽だ」「それって幻想だよね?」「あの目から出ている何かに俺たちは照射されていた」「戦慄せしめよ」「春ちゃん、置いていかないで」「今でも思い出す夜がある」「残らない。でも、覚えてる」「オマエさ、いつも何見てんの?」

「やっぱり、語りたくなるダンサーっているんですよ」

『spring』の作中で登場人物の一人が、主人公・萬春の魅力についてこう語ります。
この言葉が象徴するように、春を取り巻く様々な登場人物が彼について語り、
万華鏡のようにその肖像が浮かび上がっていく本作。
読者も読み進めるごとに、気持ちが湧き上がるように誰かに語りたくなる作品です。
そこで! あなたの好きなセリフや好きな一文=「推し文」を、シェアできるようにしました。
【「語るしおり」の遊び方】
【「語るしおり」の遊び方】
  • 1. 「語るしおり」をかざして「推し文」を抜き出し、写真を撮る
  • 2. 写真と「#springわたしの推し文」をつけて投稿

本来は、本文を写真に撮ってSNSでシェアすることは著作権的にNGです。でも今回は著作権者である恩田陸さんにこの「語るしおり」を使っている場合に限り特別に許可をいただき実現しました。
「何も言えない、とにかく読んで!」と推し文を撮ってしおりに語らせるもよし、推し文と共に本作の推しポイントをとにかく語るのもよし。
恩田さんも「今まで書いた主人公の中で、これほど萌えたのは初めて」とおっしゃっています。もしあなたにも滾る思いがわいてきたら、このしおりを使って、思う存分発信してください。

【「語るしおり」の遊び方】

『spring』 登場人物プロフィール

主人公の春を筆頭に、魅力的なキャラクターがふんだんに登場する『spring』。
恩田陸さんが直々に作成した、主要登場人物の設定集を大公開!

萬春(よろず・はる) HAL YOROZU |誕生日: 4月4日(牡羊座) /血液型: O /テーマカラー:ショッキングピンク /シンボル : イナリ(柴犬)| 「今日も一日、踊り切れますように」
深津純(ふかつ・じゅん)JUN FUKATSU|誕生日: 7月20日(蟹座)/血液型: A/テーマカラー: オレンジ/シンボル : まど(飼い猫・ロシアンブルー)| 「俺はとんでもなく幸せだった。同時に、とんでもなく悔しかった。」
志田稔(しだ・みのる) MINORU SHIDA|誕生日: 2月23日(魚座)/血液型: O/テーマカラー: グリーン/シンボル : 開いた本| 「バレエを始めた瞬間、彼の胸は「カチッ」と鳴ったはずだ。」
滝澤七瀬(たきざわ・ななせ) NANASE TAKIZAWA|誕生日: 6月19日(双子座)/血液型: B/テーマカラー: ブルー/シンボル : 八分音符| 「これ以上、スピードを上げられたら、あたしは追いつくことができない。」
フランツ・ヒルデスハイマー・ヘルツォーゲンベル Franz Hildesheimer Herzogenberg|誕生日: 1月8日(山羊座) /血液型: B /テーマカラー: 紫 /シンボル : 王冠| 「僕がずっと恋しているのはバレエだよ。」
純白のカバーをめくると、表紙は純、稔、七瀬、春のイメージカラー4色が飛び散る鮮やかなデザインです。ぜひ実物をお手に取って確かめてみてくださいね。

純白のカバーをめくると、表紙は純、稔、七瀬、
春のイメージカラー4色が飛び散る鮮やかなデザインです。
ぜひ実物をお手に取って確かめてみてくださいね。

シンボル : イナリ(柴犬)/シンボル : まど(飼い猫・ロシアンブルー)/シンボル : 開いた本/シンボル : 八分音符/シンボル : 王冠
恩田 陸(おんだ・りく)

恩田 陸おんだ・りく

1964年、宮城県出身。小説家。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。ほかの著書に『灰の劇場』『薔薇のなかの蛇』『愚かな薔薇』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』など多数。

『spring』恩田陸 バレエダンサーのシルエット

ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付き
(紙版のみ限定仕様。電子版には収録されません)

2024年4月4日萬(よろず)春(はる)生誕祭HALの祭典