筑摩書房の教科書

いつの時代にも、変わらぬものを見据えて

編集委員のことば

東京大学教授 安藤 宏
東京大学教授 安藤 宏

 2018年に改訂された新学習指導要領で、これまでの「国語総合」はあらたに「現代の国語」と「言語文化」という、二つの科目に分かれました。このうち「現代の国語」は評論や実用文を扱い、「言語文化」は古典や小説などの文学教材を扱うことになっています。結果的に近現代の小説を扱える時間が限られ、古典も含めた「文学」のあり方があらためて問われる事態となり、教育現場に不安と困惑が広がっています。

 現在、情報化社会の中で「実用国語」化への動きが急速に進んでおり、今回の指導要領はあきらかにこうした流れに沿って作成されています。世にある文章を「論理」「実用」「文学」の三つに区分して科目に分けるという発想も、まさしくこれに深く関連する動きと言えるでしょう。

 しかしわれわれ筑摩書房の編集委員会は、「役に立つ」という概念をもっと根本的な所から捉え直したいと考えています。世界の成り立ちを根源から問い返し、異質な世界や他者への想像力を育んでいく「人文知」は「国語」という教科の礎をなすものです。こうした発想に立ち、今回の二冊の教科書は相互に深いつながりを持って編集され、これまで培われてきた理念とあらたな時代への要請とが、高い次元でミックスされています。

 情報化社会の中でこそ、功利的なものの見方に惑わされることなく、これを批判的に相対化していく力が求められるわけで、われわれは教材の選定や編集に当たって、まず何よりもこうした奥深い知性を養成していくことを目標に掲げました。ぜひわれわれの編集方針にご賛同を頂ければ幸いです。

指導者用・学習者用デジタル教科書

現在、サンプル版を準備中です

ビューアーの特徴と使い方

  • 指導者用と学習者用のビューアーは共通です。
  • 学習に便利な機能を搭載しています。
  • OS は、Windows、iOS,ChromeOS に対応しています。
  • 利用者端末へのインストール版(Windows端末のみ)と配信版を用意しています。学校の設備環境に合わせて利用できます。

7つの基本機能

7つの基本機能

1. 記録

書き込みなど、紙面に付加した情報は「保存」することができます。

2. 表示

画面いっぱいに大きく見せることができる「全画面表示」などがあります。

3. ふりがな/白黒反転

教材本文にふりがなをつけたり、地の色と本文の色を反転させたりできます。

4. 消しゴム

消す機能は、4 種類ご用意しました。

5. 道具機能

ふせん・ポインター・タイマー/ストップウォッチがついています。

6. 図形/スタンプ

紙面に様々なスタンプが押せます。線や丸・四角などの図形を加えることができます。

7. ペン・マーカー

紙面に書きこみができます。色・透明度・太さも自由に設定できます。

指導者用デジタル教科書の特徴

    学校フリーライセンス
  • 教科書の「学習の手引き」「脚問」の解答をスムーズに表示することができます。
  • 古典教材では教科書から品詞分解・書き下し文・現代語訳を簡単に表示することができます。
  • 朗読音声を聞くことができます。(一部教材)
図版1 指導者用デジタル教科書の特徴
図版2 指導者用デジタル教科書の特徴

学習者用デジタル教科書

    1ユーザー1ライセンス
  • 教科書にlinkマークのある教材は、インターネット上の参考ページにリンクします。
  • 自動音声読み上げ、総ルビつき。
  • 「拡大」「ページ送り・戻り」「ペン・消しゴム」という基本機能は常時掲示、いつでもすぐに使えます。
教師用指導資料『学習指導の研究』

『学習指導の研究』の特色

  • 具体的な授業の流れがイメージできるように「学習指導の展開例」や「板書例」を例示、また「発問例」の難易度なども示しました。
  • 同じ学年を担当される先生方の間での「共通基盤」を示すガイドとなるように、「教材のねらい」で、指導のポイントをコンパクトにまとめました。
  • 評価問題例には、「標準」のほか、「発展」として、教科書掲載の教材以外の文章も用意しました。
  • 教科書掲載の「実践」の解説や、アクティブ・ラーニング例に関する指導資料は、一冊にまとめました。
準拠課題ノート
  • 『現代の国語 課題ノート』

  • B5判/別冊解答付き/書き込み式/208頁(予定)
  • 指導書付属CD-ROMにデータが入っています。

  • 『言語文化 課題ノート』

  • B5判/別冊解答付き/書き込み式/320頁(予定)
  • 指導書付属CD-ROMにデータが入っています。

内容見本

現代文

お申し込み《無料でご利用いただけます》
  • 漢字や語句などの課題を教材ごとに付しました。
  • 教材の舞台・背景や段落の要旨などをまとめる課題もご用意しました。
  • 教材読解のポイントを課題形式でまとめました。

古文・漢文

お申し込み《無料でご利用いただけます》
  • 文法・古語などの課題を教材ごとに付しました。
  • 句法などの課題を教材ごとに付しました。

現代の国語

大学入試を見据え、
基礎から発展まで着実に身につく
論理的思考力・表現力・判断力。

現国712/[2単位]/A5判/256ページ

現代の国語

編集委員のことば

日本大学教授 紅野謙介
日本大学教授 紅野謙介

 いま、私たちが使っている言葉には、目に見えない一定のルールや約束事がある。水や空気のように自然にそこにあるかのように感じている人が多いかもしれないが、実は「現代の国語」といっても偏りや特性があるし、地域や年齢、性別、階層、集団、職種などによってもさまざまな違いがある。

 署名のある言葉と署名のない言葉でも大きな違いがある。そのすべてを把握しきれている人はいない。共通言語があるように思っているだけで、同じ言葉ひとつとっても、自分と相手が同じ意味で使っているとはかぎらない。思春期が家族と自分は同じ言葉を共有していないと自覚することから始まるように、同じ言葉が実は同じではないと気づくことから、言葉の学びは始まる。

 自分の言葉が誰にも通じていないとすれば、それは孤独への目覚めでもある。しかし、言葉の自由な使い手になるには、他者の言葉に耳をすませ、その意味するところを探りながら自分の言葉をくりだしていくしかない。相手はどのような論理を使っているのか、どうすれば相手を説得できるのか。占いの言葉を信じてしまうとき、そこではどのような力が働いているのか。こわばりから解放してくれる言葉をどのように見つければいいのか。言葉を学ぶことは、もう一度、人と人とをつなげる世界への入り口なのである。

本書のポイント

幅広い資質・能力を養い、高校生の知的好奇心を刺激する厳選された文章

大学入試を意識したトピックと筆者によるバラエティ豊かな評論教材

教材の特徴
  1. 10単元25教材と充実のラインナップ。
  2. 教材1本につき大学入試を意識した字数に(2000字~4000字程度)。
  3. 原則として各単元内の教材配列は易→難へ。
  4. 最近注目の著者や話題から、評論読解の基本として知っておきたい著者やテーマまで、バラエティ豊かな教材をセレクト。
  5. 教室や生徒によってさまざまな資質・能力を引き出せる奥の深い教材を厳選。
授業を支える工夫
  1. 学びの見通しを立てるために役立つ「単元の目標」と教材ごとの「視点」を提示。
  2. 教材ごとに学びを深める「課題」と「言語活動」を提示。
  3. 比べ読みの練習に、「参考」の文章を適宜掲載。
  4. 評論読解に必要な知識をコンパクトにまとめたコラムを随時掲載。
  5. 実用的な知識や資質・能力を身につける「実践」をすべての単元の末尾に掲載。

目次

第1章
問うこと、語ること

境目

川上弘美

境界論

サイエンスの視点、アートの視点

齋藤亜矢

芸術論
実践

「質問する力」を育てよう

《参考》一般化のワナ

苫野一徳

第2章
評論文への招待

ことばとは何か

内田 樹

言語論

デジタル社会

黒崎政男

情報論

システムと変異

中屋敷 均

生命論
実践

評論文の一節を引用し、自分の意見を述べよう

評論読解のポイント

第3章
ことばで伝える思いと考え

ことばがつくる女と男

中村桃子

ジェンダー論

身体、この遠きもの

鷲田清一

身体論

贈り物と商品の違い

松村圭一郎

贈与論
実践

メモ・ノートの取り方・活かし方を学ぼう

要約作成のポイント

第4章
情報と推論

わかっていること、いないこと

堀 正岳

環境論

兎が自分でつづって語る生活の話

E・シートン/内山賢次 訳

推論
実践

社会を作ることば ── 情報の整理と活用

グラフ その歴史

第5章
「話し合い」から「議論」へ

誰かの靴を履いてみること

ブレイディみかこ

社会論

〈私〉時代のデモクラシー

宇野重規

デモクラシー論
実践

議論する力を育てよう

【読書案内】この場で重なることばと声

第6章
「根拠」から「主張」へ

魔術化する科学技術

若林幹夫

科学技術論

未来は存在しない

野矢茂樹

論理学

マルジャーナの知恵

岩井克人

経済論
実践

議論の前提を明確化しよう

【読書案内】思考を鍛える

第7章
伝えること、受け止めること

ポスト真実時代のジャーナリズム

国谷裕子

メディア論

会話と対話

長田 弘

コミュニケーション論

記憶する身体

伊藤亜紗

当事者論
実践

インタビューの作法

実践

ビブリオバトルに挑戦しよう

第8章
表現のみがき方

贅沢の条件

山田登世子

時間論

瓦を解かないこと

堀江敏幸

レトリック
実践

生活の中のことば ── 手紙・案内文

実践

宣伝のことば ── ポップ・広告

第9章
主張の論理的な伝え方

来るべき民主主義

國分功一郎

政治論

主体という物語

小坂井敏晶

心理学
実践

意見を文章にまとめてみよう

【読書案内】書くことが「世界」を創る

第10章
複眼的な視点

開かれた文化

岡 真理

文化論

リスクと近代社会

大澤真幸

リスク論

名づけと所有

西谷 修

コロニアリズム論
実践

対比の働きを理解しよう

《参考》過去はどこに行っちゃったの?

野家啓一・永井均

付録 常用漢字表

おすすめの教材

「システムと変異」

中屋敷 均

近年大注目の生物学者による生命論。
「SDGs」が話題の昨今、生命とは何か、多様性にはどのような意味があるのか、基本からきちんと解説した評論。

〈第2章 評論文への招待〉より

「贈り物と商品の違い」

松村圭一郎

バレンタインデーに贈るチョコレートには、なぜラッピングをするのか。
生徒にとって身近な話題を評論の文脈にのせると、ものの見え方はどのように変わるのだろうか。「論じる」ということの驚きを味わえる評論。

〈第3章 ことばで伝える思いと考え〉より

「誰かの靴を履いてみること」

ブレイディみかこ

話題作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が教科書に初掲載。
生き生きと描かれた著者の息子の姿に、生徒たちも共感したり、考えたり、多くを学ぶことができる。

〈第5章 「話し合い」から「議論」へ〉より

内容見本

内容見本1 読みやすさに配慮したユニバーサルデザインフォントを採用しています。linkマークのある教材は、インターネット上に参考資料があります。教科書「凡例」ページのQRコードもしくはURLを開くと、小社ホームページの「参考資料一覧」に遷移し、各種参考資料へのリンクが掲載されています。
  • 読みやすさに配慮したユニバーサルデザインフォントを採用しています。
  • linkマークのある教材は、インターネット上に参考資料があります。教科書「凡例」ページのQRコードもしくはURLを開くと、小社ホームページの「参考資料一覧」に遷移します。
内容見本2 筑摩書房の書籍をもとに高校生に募集して作られたポップや、読者の感想を使って作成した書店用パネルを掲載し、実用的な「実践」となっています。
  • 実際の書籍をもとに高校生に募集して作られたポップや、読者の感想を使って作成した書店用パネルを掲載し、実用的な「実践」となっています。

編集委員

安藤 宏
東京大学教授
井島正博
東京大学教授
大橋賢一
北海道教育大学旭川校教授
紅野謙介
日本大学教授
五味渕典嗣
早稲田大学教授
坂口浩一
東京都立小山台高等学校教諭
清水良典
愛知淑徳大学教授
関口隆一
筑波大学付属駒場中・高等学校教諭
高田祐彦
青山学院大学教授
千野浩一
筑波大学附属駒場中・高等学校教諭
仲島ひとみ
国際基督教大学高等学校教諭
三上英司
山形大学教授
吉田 光
東京都立竹早高等学校教諭
吉田幹生
成蹊大学教授

言語文化

基礎を固める定番教材を中心に言語文化の
本質に迫るバラエティ豊かなラインナップ。

言文712/[2単位]/A5判/320ページ

現代の国語

編集委員のことば

青山学院大学教授 高田祐彦
青山学院大学教授 高田祐彦

 教材本位――それが新学習指導要領のもとでも変わることのない私たちの方針である。一つ一つの教材を深く読み込むことこそが、国語の力を育てる核となると信じるからである。古文は、さまざまなジャンルの教材によって古典の世界の豊かさを味わうとともに、文学史の的確な把握ができるように努めた。漢文は、親しみやすい教材を多くとりあげ、日本の言語文化にとって重要な漢文の世界を身近に感じられるようにした。いずれも、「国語総合」で支持を受けてきた定番教材と単元構成を十分に生かしながら編成して、生徒が古典の言葉とじっくり向きあうところから新たな世界が開けるような教科書づくりを目指した。また、古文と漢文、古典と現代文との間にも連絡を図り、「言語文化」という科目全体への目配りも怠っていない。新学習指導要領への対応にも種々工夫を凝らしたが、教材そのものを大切にする基本を堅持しつつ、安心して使っていただける教科書になっているはずである。

日本大学教授 紅野謙介
日本大学教授 紅野謙介

 いまから150年ほど前、日本は近代国家に生まれ変わったが、言葉は今よりもっとばらばらで、互いに通じ合うことがなかった。話し言葉には方言もたくさんあったし、もっと複雑だった。書き言葉では、漢文を公式の文章語にしている人もいれば、候文を日常的に使っている人もいた。そもそもまだ文字を知らない人もいた。それが夏目漱石や樋口一葉の時代であった。今の言葉に近づいてくるのは1920年頃のこと。さらに多くの人々が使いこなせるようになったのは、戦後のことなのである。言葉にはこうした錯綜の歴史がある。その歴史と文化を学ぶことを通して、私たちは言葉が変化するものだということを知る。そう、言葉はつねに変化する。最終形はまだない。だからこそ、歴史や文化を知る必要がある。目に見えない未来の言葉は、過去と現在を接続することから生まれるのである。

本書のポイント

古典(古文・漢文)は、定番教材を中心に据えて基本を重視

現代文は、言語文化の本質に迫る教材を厳選

教材の特徴
  1. 古文教材は、散文25本、韻文6本。漢文教材は、散文14本、韻文10本。
    現代文教材は、散文7本(小説3本・随想4本)、韻文6本。
  2. 入門教材は丁寧に解説。(古文入門・漢文入門)
  3. 古典編から現代文編への橋渡しとなる「日本語の変遷」という章を置きました。
授業を支える工夫
  1. 古文編・漢文編・現代文編と、授業を展開しやすい三編で構成しました。
  2. 学びの見通しを立てるために役立つ「単元の目標」と教材ごとの「視点」を提示。
  3. 言語文化をよりよく理解するためのアクティブ・ラーニング例として、「実践」をすべての単元の末尾に掲載。
  4. 古文・漢文の理解に役立つコラムや、付録が充実。
  5. 付録に「装束」「調度」「中国の文化」「暦法」など、授業で使えるカラー図版を掲載。

目次

言葉の力

大岡信

古文編

第1章
古文への扉 ── 古文入門

古文を学ぶために

児のそら寝

宇治拾遺物語

古典文法の窓1

歴史的仮名遣い

大納言顕雅卿

十訓抄

古典文法の窓2

品詞の分類

絵仏師良秀

宇治拾遺物語

大江山

十訓抄

古典文法の窓3

用言の活用/音便

実践

「構成」を意識して作品への理解を深めよう

第2章
人間の普遍的な姿 ── 物語を読む

竹取物語

かぐや姫誕生/かぐや姫の昇天

伊勢物語

芥川/東下り/筒井筒/梓弓

古典文法の窓4

係り結びの法則/「ば」の用法

実践

当時の文化に注目しよう

第3章
自分という他者 ── 日記を読む

土佐日記

門出/亡き児をしのぶ/帰京

更級日記

東路の道の果て/をかしげなる猫

古典文法の窓5

助動詞

実践

一人称で語ってみよう

第4章
ことばに表れる意思 ── 随想を読む(古文)

徒然草

つれづれなるままに/丹波に出雲といふ所あり
ある人、弓射ることを習ふに/名を聞くより、やがて面影は
花は盛りに
【参考】兼好法師が詞のあげつらひ(玉勝間)

方丈記

ゆく河の流れ/【参考】歎逝賦/仮の庵

古典文法の窓6

助詞

実践

筆者のものの見方を理解しよう

第5章
転換期の文体と行動 ── 軍記を読む

平家物語

木曽の最期

古典文法の窓7

敬語法

転換期の文学 ── 『平家物語』の魅力

兵藤裕己

和漢混交文と漢字仮名交じり文

実践

体験を通して古典文化の理解を深めよう

第6章
韻文の表現(一) ── 和歌・俳諧を鑑賞する

和歌

万葉集/古今和歌集/新古今和歌集

奥の細道

序/白河の関/立石寺

古典文法の窓8

和歌・俳諧の修辞

実践

鑑賞する力を磨こう

第7章
練り上げられた思考 ── 評論を読む

正徹物語

待つ恋

玉勝間

いにしへよりも後世のまされること

古典文法の窓9

まぎらわしい語の区別

実践

小論文を書いて、古文の魅力を確認しよう

読書案内(古典編)

漢文編

第8章
漢文への扉 ── 漢文入門

漢文を学ぶために

主な助字(置き字)・返読文字・再読文字

送り仮名のきまり

憲法十七条

日本書紀

実践

「書き下し」という手法で、ことばの構造を考えよう

第9章
漢語の特色 ── 故事成語を読む

守株

韓非子

推敲

唐詩紀事

借虎威

戦国策

漁夫之利

戦国策

塞翁馬

淮南子

実践

ことばが創られる過程に触れよう

第10章
言動に表れる人間の本質――史伝を読む

管鮑之交

十八史略

刺客荊軻

十八史略

死諸葛走生仲達

十八史略

那須宗高

日本外史

【参考】那須与一(平家物語)

実践

記録から人物像を具体的に把握しよう

第11章
韻文の表現(二) ── 唐詩を翻案する

登鸛鵲楼

王之渙

鹿柴

王維

秋風引

劉禹錫

江雪

柳宗元

涼州詞

王翰

望廬山瀑布

李白

江南春

杜牧

漢詩のきまり1

過故人荘

孟浩然

登岳陽楼

杜甫

香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁

白居易

漢詩のきまり2

【参考】雪のいと高う降りたるを(枕草子)

実践

翻案を通じて、自分の思いを伝えよう

第12章
読みつがれることば ── 中国古典思想を読む

論語

孔子の説く「知」と「政」

老子

老子の説く「知」と「政」

朝三暮四(二編)

列子・荘子

雑説

唐宋八家文読本 韓愈

実践

表現の特徴を読み取ろう

現代文編

第13章
日本語の変遷 ── 近代語の成立を知る

近代語の成立

余が言文一致の由来

二葉亭四迷

実践

「話しことば」と「書きことば」の違いを意識してみよう

第14章
想像力がひらく世界 ── 小説を読む

羅生門

芥川龍之介

【参考】羅城門の上層に登りて死人を見る盗人の語(今昔物語集)

夢十夜

夏目漱石

【参考】胡蝶之夢 荘子

待ち伏せ

ティム・オブライエン 村上春樹 訳

【参考】Ambush(抜粋)

Tim O'Brien

実践

原典と小説を読み比べて、表現の違いについて考えてみよう

第15章
多彩な表現とイメージ ── 随想を読む(現代)

なぜ日本語で書くのか

リービ英雄

虹の雌雄

蜂飼 耳

失われた両腕

清岡卓行

物語る声を求めて

津島佑子

実践

近現代の文章にはどのようなジャンルがあるのか調べよう

第16章
韻文の表現(三) ── 詩歌を作る

小諸なる古城のほとり

島崎藤村

萩原朔太郎

樹下の二人

高村光太郎

二十億光年の孤独

谷川俊太郎

石垣りん

I was born

吉野 弘

短歌/俳句

実践

詩歌を通して、表現力を磨こう

読書案内(現代文編)

付録(古典常識/装束/乗り物/住居・調度/中国の文化/暦法/古典文法要覧/古語の理解/日本文学史/中国文化史/主な漢文句法)

おすすめの教材

古文編

「徒然草(つれづれなるままに・丹波に出雲といふ所あり)」

随想単元では、古典文法を整理するのに最適な『徒然草』を中心に掲載しました。

〈第4章 ことばに表れる意思 随想を読む(古文)〉より

漢文編

「漢文を学ぶために」

導入の章では、漢文を学ぶ意義や訓読のきまりについて、丁寧に解説しました。

〈第8章 漢文への扉 漢文入門〉より

現代文編

「羅生門」

定番教材は、新カリキュラムになってもしっかり押さえています。

〈第14章 想像力がひらく世界 小説を読む〉より

内容見本

内容見本1 理解を助ける年表・客注・重要古語を豊富に掲載しました。
  • 年表・脚注・重要古語を豊富に掲載しました。
内容見本3 本文の理解を助ける図版・年表・重要句法を豊富に掲載しました。
  • 図版・年表・重要句法を豊富に掲載しました。
内容見本4 比べ読みの具体的な手順を「実践」として示しています。
  • 比べ読みの具体的な手順を「実践」として示しています。

編集委員

安藤 宏
東京大学教授
井島正博
東京大学教授
大橋賢一
北海道教育大学旭川校教授
紅野謙介
日本大学教授
五味渕典嗣
早稲田大学教授
坂口浩一
東京都立小山台高等学校教諭
清水良典
愛知淑徳大学教授
関口隆一
筑波大学付属駒場中・高等学校教諭
高田祐彦
青山学院大学教授
千野浩一
筑波大学附属駒場中・高等学校教諭
仲島ひとみ
国際基督教大学高等学校教諭
三上英司
山形大学教授
吉田 光
東京都立竹早高等学校教諭
吉田幹生
成蹊大学教授

ちくま文学講読〈初級編〉

文学の世界を広げる準教科書
1年生で生徒にもっと文学的文章を
触れさせたい先生方に

安藤 宏/紅野謙介 監修

A5判/128ページ/本体560円+税/978-4-480-91091-2

2021年9月刊行

別売指導資料も完備

指導用資料(冊子)/評価問題・本文データ(CD‐ROM)

A5判/416ページ(予定)/予価7000円+税 2022年3月刊行予定

ちくま文学講読〈初級編〉書影

監修者のことば

 2022年度から実施の高等学校「国語」の新学習指導要領で、高校1年生用の必履修科目である「国語総合」があらたに「現代の国語」と「言語文化」の2つに分かれることになりました。このうち「現代の国語」は評論や実用文を扱い、「言語文化」は古典および小説などの文学教材を扱うことになっています。つまり「言語文化」で古典と現代小説の両方を扱わなければならなくなったために、現代小説の頁数が従来の「国語総合」に比べ、著しく減ってしまうことになったわけです。

続きを見る

目次

【小説一】

愛されすぎた白鳥

小川洋子

清兵衛と瓢簞

志賀直哉

【随想一】

水の東西

山崎正和

恋の歌を読む

俵 万智

【小説二】

鷺沢 萠

檸檬

梶井基次郎

【小説三】

水かまきり

川上弘美

掟の門

フランツ・カフカ/池内 紀 訳

【随想二】

ある時間、待ってみてください

大江健三郎

えぞ松の更新

幸田 文

【小説四】

バブーシュカ

吉本ばなな

安部公房

【小説五】

空き缶

林 京子

富嶽百景

太宰 治

内容見本

内容見本1 「定番教材」として支持されてきた珠玉の教材群から小説10本、随想4本を厳選。
  • 「定番教材」として支持されてきた珠玉の教材群から小説10本、随想4本を厳選。
内容見本2 教科書と同じ体裁で使いやすい。脚問、学習の手引きつき。
  • 教科書と同じ体裁で使いやすい。脚問、学習の手引きつき。
『ちくま文学講読〈上級編〉』も2022年9月刊行予定