内臓の発見 ─西洋美術における身体とイメージ

小池 寿子

おののきと、
畏れと、
恍惚と。

ルネサンス期、千年の時を超えて解剖学が復活した。人体内部という世界の発見は、人間精神に何をもたらしたか。理性と狂気が交錯する時代を逍遥する西洋美術史。

内臓の発見 ─西洋美術における身体とイメージ
  • シリーズ:
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0370
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2011/05/16
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-01508-2
  • JANコード:9784480015082
小池 寿子
小池 寿子

コイケ ヒサコ

一九五六年群馬県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。同大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学。文化女子大学助教授などを経て、現在、國學院大學文学部教授。専攻、西洋美術史。著書に、『死者たちの回廊』(福武書店、のち平凡社ライブラリー)、『屍体狩り』(白水社、のち白水Uブックス)、『死を見つめる美術史』(芸術選奨文部大臣新人賞受賞。ポーラ文化研究所、のちちくま学芸文庫)、『描かれた身体』(青土社)、『「死の舞踏」への旅──踊る骸骨たちをたずねて』(中央公論新社)ほか。

この本の内容

中世後期、千年の時を超えて人体解剖術が復活した。精緻に曝かれた人体内部の構造に、ボス、ブリューゲル、ダ・ヴィンチをはじめ多くの画家が魅せられ、解剖学的人体を描く。その影響は教会に、キリスト教の本質にまで及んでいる。人体内部という世界の再発見は、人間精神に一体何をもたらしたのか―。聖なるものへの憧れと畏れ、狂気と理性が交錯する時代の深層を旅する西洋美術史。

この本の目次

第1章 不信の手
第2章 剥皮人体
第3章 愚者の石の切除
第4章 子宮の夢想
第5章 目という神話
第6章 内臓―人体のモノ化
第7章 肝臓の不思議
第8章 体液の驚異
第9章 血液の神秘
第10章 心臓のさらなる神秘

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