身体の時間 ─<今>を生きるための精神病理学

野間 俊一

「私」をおいて行かないで。

加速する現代社会、時間は細切れになって希薄化し、心身に負荷をかける。新型うつや発達障害、解離などの臨床例を検証、生命性を回復するための叡智を探りだす。

身体の時間 ─<今>を生きるための精神病理学
  • シリーズ:
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0311
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2012/09/13
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-01547-1
  • JANコード:9784480015471
野間 俊一
野間 俊一

ノマ シュンイチ

一九六五年香川県生まれ。京都大学医学部卒業。ドイツ・ヴェルツブルク大学精神療法・医学心理学研究所を経て、京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座精神医学講師。精神科医、医学博士。同医学部附属病院精神科神経科にて臨床および研究に従事。専門領域は、思春期青年期精神医学、心身医学、精神病理学。主な著書に『エスとの対話──心身の無意識と癒し』(新曜社)、『ふつうに食べたい──拒食・過食のこころとからだ』(昭和堂)、『身体の哲学──精神医学からのアプローチ』(講談社選書メチエ)などがある。

この本の内容

現代社会では速さが求められる。効率は、すべてにまさる免罪符だ。そこでは“今”は、未だ結果を得ない不全の時間にすぎず、そのことが、身体を疎外し、心の耐性に負荷をかける。本書では、新型うつ病や解離性障害など、様々な精神病理を臨床例から検証、時代の加速化が視野を狭め、不意打ち的外傷が蔓延する現代に、私たちが生命性を回復し、“今”を豊かに生きるためになにが必要か、その叡智を探りだす。

この本の目次

第1部 瞬間の身体(フラッシュバック
重なりあう自己
決断する身体)
第2部 現在の身体(現代の精神病理
離隔する現代)
第3部 歴史の身体(トラウマの時間
共にある時間)

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