ヨーロッパ文明の正体 ─何が資本主義を駆動させたか
近代の歴史を方向づけた「基盤」に迫る。
なぜヨーロッパが資本主義システムを駆動させ、暴走させるに至ったのか。その歴史的必然と条件とは何か。近代を方向づけたヨーロッパ文明なるものの根幹に迫る。
欧米の覇権が揺らいでいる。いま行き詰まっているのは資本主義なのか、民主主義なのか、国民国家というあり方なのか。それを問うために、いまこそヨーロッパ文明とは何だったかを見定めねばならない。そもそもなぜヨーロッパが近代以降の世界を制覇できたのか。経済体制、思想形態、政治制度は結果にすぎない。ヨーロッパ固有の何かが、全世界を席巻し得る契機となった何かが根幹にあるはずだ―。近代の歴史を動かした「論理」の基盤に迫る。
はじめに なぜ今ヨーロッパを問うのか
第1章 なぜユダヤ人は虐殺されなくてはならなかったのか
第2章 ヨーロッパの生態学的基盤とは何か
第3章 皇帝なき文明ヨーロッパ
第4章 なぜヨーロッパは世界を植民地化できたのか
第5章 科学技術が爆発的に発展した本当の理由
第6章 なぜヨーロッパに資本主義が生まれたのか
おわりに 日本に未来はあるか
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