キリストの顔  ─イメージ人類学序説

水野 千依

究極の禁忌と欲望

見てはならないとされる神の肖像は、なぜ、いかにして描かれえたか。キリストの顔をめぐるイメージの地層を掘り起こし、「聖なるもの」が生み出される過程に迫る。

キリストの顔  ─イメージ人類学序説
  • シリーズ:
  • 2,200円(税込)
  • Cコード:0370
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2014/06/12
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-01601-0
  • JANコード:9784480016010
水野 千依
水野 千依

ミズノ チヨリ

一九六七年、大阪生まれ。京都造形芸術大学芸術学部教授。専門はイタリア・ルネサンス美術史・芸術理論。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。二〇一〇年、博士(人間・環境学)。訳書にディディ=ユベルマン『残存するイメージ』(人文書院、二〇〇五年)、著書に『イメージの地層』(名古屋大学出版会、二〇一一年、第三四回サントリー学芸賞、第一回フォスコ・マライーニ賞受賞)ほか。

この本の内容

その不可能なる肖像を彼らはいかにして描きえたのか。西洋思想の根幹に触れるイメージ生成の謎に迫る。究極の禁忌と欲望。

この本の目次

第1章 失われた顔を求めて―キリストの肖像前史
第2章 マンディリオン伝説の構築―東方正教会における「真の顔」
第3章 マンディリオンの表象―東方における聖像論
第4章 複製される神聖空間
第5章 ラテラーノ宮殿の救世主の肖像―ローマのアケイロポイエトス
第6章 ヴェロニカ伝説の構築―西方世界における「普遍的教会の象徴」
第7章 ヴェロニカの表象―信仰と芸術のはざまで
第8章 キリストのプロフィール肖像―構築される「真正性」と「古代性」

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