「共倒れ」社会を超えて ─生の無条件の肯定へ!
〈生きづらさ〉は、あなたのせい?
労働力として有用か否かで人を選別する現代社会。障害者とその支援をする人々は「犠牲」を強いられ、「共倒れ」の連鎖が生じている。その超克を図る思想の書!
“生きづらさ”は、あなたのせい?私たちの生を選別し、序列化し、犠牲を強いるこの社会。障害をもつ人が抱える問題に照準し、「犠牲の構造」に抗う倫理を提示する希望の書。
第1章 生の無条件の肯定という企て(生の無条件の肯定とは何か
功利主義の問題点)
第2章 倫理とは何か(倫理学とはどういう学問か
共に豊かに生きる他者とは誰のことか?
「共に」生きるということ
「豊かさ」とは何か)
第3章 犠牲の問題として障害者問題を考える(障害者の問題はなぜ犠牲の問題なのか
生まれてくる生命を選別するということ
尊厳死と犠牲
いのちと選別するこの国の教育)
第4章 倫理学の再構築(トリアージ問題
人を追い込むこの社会と追い込まれている人たち
自由な主体、そして責任
権力に対峙する倫理学
「どうせ」を押しつけてくる現実にいかに抗するか)
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