文明としての徳川日本  ─一六〇三―一八五三年

芳賀 徹

「徳川の平和」はどのような文化的達成を成し遂げたのか。琳派から本草学、蕪村、芭蕉を経て白石や玄白、源内、華山まで、比較文化史の第一人者が縦横に物語る。

文明としての徳川日本  ─一六〇三―一八五三年
  • シリーズ:
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0321
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2017/09/13
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-01646-1
  • JANコード:9784480016461
芳賀 徹
芳賀 徹

ハガ トオル

芳賀 徹(はが・とおる):1931?2020年。東京大学教養学部教養学科卒、同大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士課程修了。博士(文学)。東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、日本藝術院会員。プリンストン大学客員研究員、京都造形芸術大学学長、静岡県立美術館館長などを歴任した。主な著書に『絵画の領分──近代日本比較文化史研究』(大佛次郎賞)、『文明としての徳川日本──一六〇三─一八五三年』(恩賜賞・日本芸術院賞)、『外交官の文章──もう一つの近代日本比較文化史』などがある。

この本の内容

徳川日本を「江戸趣味」や「暗黒史観」として捉えるか、でなければ近代日本を準備した時代として捉えるのが一般的だろう。しかし宗達・光琳の琳派や芭蕉、蕪村、貝原益軒の本草学や新井白石の『西洋紀聞』、杉田玄白の『蘭学事始』、さらに崋山や源内まで併せて考えると、完結した文明体としか言いようのない姿が浮かんでくる。二五〇年という時間と、日本列島という限定された空間のなかで生まれた独特な文化的風景を点描する。

この本の目次

プロローグ―徳川像の変遷
「洛中洛外図屏風」の世界
「いざやかぶかん」―出雲阿国と隆達小歌
「平和」の祝典序曲―光悦・宗達と古典復興
すべての道は江戸へ―芭蕉の徳川礼賛
啓蒙の実学者―風土記と本草学の貝原益軒
「鎖国」への来訪者―ケンペルと元禄日本
宝永六年冬―切支丹屋敷の東西対話
博物学の世紀―十八世紀の日本と西洋
あて名のない手紙―九幸老人杉田玄白
回想記『蘭学事始』を読む〔ほか〕

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