三越 誕生! ─帝国のデパートと近代化の夢
日露戦争勝利の年にデパートへと転身した三越は帝国日本を映し出す鏡でもあった。文化装置としての三越を貴重な図版と共にたどる。
日露戦争勝利により東アジアの帝国としての地位を確立していく近代日本と軌を一にするように、三越呉服店はデパートメントストア宣言を掲げ、呉服店からの脱却をめざす。「学俗協同」を提唱し、欧米経験を持つ文化人で「流行会」を組織し、都市空間を彩るファッション、雑貨、サービスを生み出す快進撃は、当時の女性観や児童観を牽引することになった。一九〇四〜一四年、帝国への道を歩む日本を映し出した「三越デパートメントストア」の草創期を、当時の文芸作品や新聞、雑誌などを通して実証的にたどる。貴重図版を多数掲載。
序章 日本のハロッズを目指して―デパートメントストア宣言と「学俗協同」
第1章 極東の帝国とデパートへの道
第2章 西洋視察と流行会の役割
第3章 デパートが文化を編成する
第4章 モードの発信地
第5章 日本近代の「児童」と「新しい女」
終章 「東洋一」のデパート竣工とライオン像
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可