三越 誕生! ─帝国のデパートと近代化の夢

和田 博文

日露戦争勝利の年にデパートへと転身した三越は帝国日本を映し出す鏡でもあった。文化装置としての三越を貴重な図版と共にたどる。

三越 誕生! ─帝国のデパートと近代化の夢
  • シリーズ:
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0363
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2020/01/14
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-01688-1
  • JANコード:9784480016881
和田 博文
和田 博文

ワダ ヒロフミ

和田 博文(わだ・ひろふみ):1954年、横浜市生まれ。東京女子大学現代教養学部特任教授・東洋大学名誉教授。ロンドン大学SOAS、パリ第7大学、復旦大学大学院の客員研究員や客員教授を務めた。著書に『日本人美術館のパリ 1878-1942』(平凡社)、『三越 誕生!――帝国のデパートと近代化の夢』(筑摩選書)、『海の上の世界地図――欧州航路紀行史』(岩波書店)、『シベリア鉄道紀行史――アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書、交通図書賞)、『資生堂という文化装置 1872-1945』(岩波書店)、『飛行の夢 1783-1945』(藤原書店)など、編著に『モダン東京 地図さんぽ』(風媒社)、『猫の文学館』1・2、『月の文学館』『星の文学館』『森の文学館』『石の文学館』(ちくま文庫)などがある。

この本の内容

日露戦争勝利により東アジアの帝国としての地位を確立していく近代日本と軌を一にするように、三越呉服店はデパートメントストア宣言を掲げ、呉服店からの脱却をめざす。「学俗協同」を提唱し、欧米経験を持つ文化人で「流行会」を組織し、都市空間を彩るファッション、雑貨、サービスを生み出す快進撃は、当時の女性観や児童観を牽引することになった。一九〇四〜一四年、帝国への道を歩む日本を映し出した「三越デパートメントストア」の草創期を、当時の文芸作品や新聞、雑誌などを通して実証的にたどる。貴重図版を多数掲載。

この本の目次

序章 日本のハロッズを目指して―デパートメントストア宣言と「学俗協同」
第1章 極東の帝国とデパートへの道
第2章 西洋視察と流行会の役割
第3章 デパートが文化を編成する
第4章 モードの発信地
第5章 日本近代の「児童」と「新しい女」
終章 「東洋一」のデパート竣工とライオン像

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