怪奇探偵小説名作選 4 ─佐藤春夫集

佐藤 春夫 著 , 日下 三蔵 編集

本格の探偵小説というものは行動と推理の文学だと理解している――「文学の魔術師」と呼ばれた文豪の、モダニズムと幻想あふれる短編集。

怪奇探偵小説名作選 4 ─佐藤春夫集
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:か-35-9
  • 刊行日: 2002/05/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:512
  • ISBN:4-480-03704-7
  • JANコード:9784480037046
佐藤 春夫
佐藤 春夫

サトウ ハルオ

和歌山県生まれ。1892-1964年、作家。著書に『秋刀魚の歌』、『都会の憂鬱』、『西班牙犬の家』、『極楽から来た』などがある。法然の教えを大切にし、浄土宗の篤実な信徒として過ごした。京都・知恩院、東京・伝通院、明石・無量光寺に墓がある。

日下 三蔵
日下 三蔵

クサカ サンゾウ

1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では山川方夫、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編書を手がける。

この本の内容

谷崎潤一郎とともに探偵小説のジャンルも開拓し、のちに文壇の重鎮的存在となった佐藤春夫の、幻想美溢れる作品世界。初期の代表作「西班牙犬の家」、探偵小説の先駆けとなり谷崎が絶賛した「指紋」、新しい方法意識で小説世界の幅を広げた未来都市小説「のんしゃらん記録」の他「女人焚死」「女誡扇奇譚」など、幻想・耽美的作品を収録。また評論として「探偵小説評論」「探偵小説と芸術味」も収録。

この本の目次

西班牙犬の家
指紋
月かげ
陳述
「オカアサン」
アダム・ルックスが遺書
家常茶飯
痛ましい発見
時計のいたずら
黄昏の殺人
奇談
化物屋敷
山妖海異
のんしゃらん記録
小草の夢
マンディ・バナス
或るフェミニストの話
女誡扇奇談
美しき町

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