内田百(けん)集成 8贋作吾輩は猫である ─贋作吾輩は猫である

内田 百(けん)けんはもんがまえに月 著 , 佐藤 聖 編集

一九〇六年、水がめに落っこちた「漱石の猫」が蘇る。漱石の弟子、百(けん)が老練なユーモアで練りあげた『吾輩は猫である』の続篇。
【解説: 清水良典 】

内田百(けん)集成 8贋作吾輩は猫である ─贋作吾輩は猫である
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:う-12-9
  • 刊行日: 2003/05/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304
  • ISBN:4-480-03768-3
  • JANコード:9784480037688
内田 百(けん)けんはもんがまえに月
内田 百(けん)けんはもんがまえに月

ウチダ ヒャッケン

1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百(けん)川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。

この本の内容

1906年に水がめに落っこちた漱石の猫が、這いあがるとそこは1943年だった。酒好きのドイツ語教師、五沙弥先生の家にふらりとはいりこみ、風船画伯、役人の出田羅迷、共産党員鰐果蘭哉、馬溲検校などなど、ひとくせもふたくせもある風流人たちが繰り広げる珍妙な会話を聞く。漱石の弟子であった百(けん)が、老練なユーモアたっぷりに書きあげた『吾輩は猫である』の続篇。

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