内田百(けん)集成23 ─百鬼園戦後日記
三畳一間の掘立小屋ではあるが、興到れば琴を弾き、晩酌の工夫に余念がない百(けん)先生。配給に追われる焼跡の日々を綴った日記。
【解説: 紅野謙介 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:う-12-24
- 刊行日:
2004/08/09
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:416
- ISBN:4-480-03903-1
- JANコード:9784480039033
- 在庫 ×
昭和二十年五月の東京空襲で焼け出されたのちは、雨露から身を守る堀立小屋が百(けん)先生の邸宅である。日記をつけるだけがやっとの三畳一間であるうえに、炊事場もなく、野天の厠に難渋する日々。だが、興到れば琴を弾き、めじろの囀りに耳を傾け、不意の訪問客に睨みをきかせ、晩酌の工夫に余念がない。敗戦直後から昭和二十二年五月末日まで、配給で食いつなぐ焼跡の暮しぶりと東京の世相を書き綴った貴重な日記である。
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